確率密度関数 $f(x)$ が与えられている。ただし、 $f(x) = \begin{cases} cx & (0 \le x \le 1) \\ 0 & (\text{それ以外}) \end{cases}$ ここで、$c$ は実定数である。 (1) $c$ の値を決定する。 (2) 確率変数 $X$ の分布関数を求める。 (3) $X$ の期待値と分散を求める。
2025/7/17
## 問題3
1. 問題の内容
確率密度関数 が与えられている。ただし、
ここで、 は実定数である。
(1) の値を決定する。
(2) 確率変数 の分布関数を求める。
(3) の期待値と分散を求める。
2. 解き方の手順
(1) 確率密度関数の性質より、全区間での積分が 1 になる必要がある。つまり、
この積分を計算し、 の値を求める。
(2) 分布関数 は、 で定義される。
の範囲に応じて積分を計算し、 を求める。
(3) 期待値 は、 で計算される。
分散 は、 で計算される。ここで、 である。
3. 最終的な答え
(1) より、
したがって、
(2) 分布関数 は、
(3) 期待値 は、
分散 は、
## 問題4
1. 問題の内容
任意の人が男である確率が 1/2 であるとき、10 人のグループで男女が 5 人ずつである確率を求める。
2. 解き方の手順
これは二項分布の問題である。10人中5人が男である確率を計算する。
確率質量関数は、
ここで、, , である。
3. 最終的な答え
## 問題5
1. 問題の内容
100 万人の都市で、1 日平均 1 人が交通事故で死亡する。保険会社は 1 日 10 円の保険料で、交通事故死の場合 1000 万円を支払う。市民全員が加入し、会社は 3 日で夜逃げした。e ≈ 2.72 とする。
(1) 会社が儲けた確率を求める。
(2) 会社が損得なしだった確率を求める。
(3) 会社が損をした確率を求める。
2. 解き方の手順
これはポアソン分布の問題である。1日に死亡する人数は平均 1 人なので、λ = 1 である。3 日間では λ = 3 となる。
会社の収入は 100 万人 x 10 円 x 3 日 = 3000 万円である。
(1) 会社が儲けるのは、死亡者が 2 人以下の場合である。つまり、0 人、1 人、2 人の場合である。
(2) 会社が損得なしなのは、死亡者が 3 人の場合である。
(3) 会社が損をするのは、死亡者が 4 人以上の場合である。
3. 最終的な答え
λ = 3 より、
(1)
(2)
(3)