12本のくじがあり、そのうち3本が当たりである。この中から同時に3本のくじを引くとき、当たりが2本、はずれが1本である確率を求めよ。

確率論・統計学確率組み合わせ場合の数
2025/7/16

1. 問題の内容

12本のくじがあり、そのうち3本が当たりである。この中から同時に3本のくじを引くとき、当たりが2本、はずれが1本である確率を求めよ。

2. 解き方の手順

この問題は確率の問題であり、組み合わせの考え方を用いて解く。
ステップ1: 全事象の数を求める。
12本のくじの中から3本のくじを引く組み合わせの総数を求める。これは 12C3_{12}C_3 で表される。
12C3=12!3!(123)!=12!3!9!=12×11×103×2×1=2×11×10=220_{12}C_3 = \frac{12!}{3!(12-3)!} = \frac{12!}{3!9!} = \frac{12 \times 11 \times 10}{3 \times 2 \times 1} = 2 \times 11 \times 10 = 220
したがって、全事象の数は220通りである。
ステップ2: 当たりが2本、はずれが1本となる事象の数を求める。
3本の当たりくじから2本を選ぶ組み合わせは 3C2_{3}C_2 通りである。
3C2=3!2!(32)!=3!2!1!=3×2×1(2×1)×1=3_{3}C_2 = \frac{3!}{2!(3-2)!} = \frac{3!}{2!1!} = \frac{3 \times 2 \times 1}{(2 \times 1) \times 1} = 3
9本のはずれくじから1本を選ぶ組み合わせは 9C1_{9}C_1 通りである。
9C1=9!1!(91)!=9!1!8!=9_{9}C_1 = \frac{9!}{1!(9-1)!} = \frac{9!}{1!8!} = 9
したがって、当たりが2本、はずれが1本となる組み合わせの数は 3×9=273 \times 9 = 27 通りである。
ステップ3: 確率を計算する。
当たりが2本、はずれが1本である確率は、ステップ2で求めた事象の数をステップ1で求めた全事象の数で割ることによって求められる。
P(当たり2本、はずれ1本)=当たり2本、はずれ1本の組み合わせの数全事象の数=27220P(\text{当たり2本、はずれ1本}) = \frac{\text{当たり2本、はずれ1本の組み合わせの数}}{\text{全事象の数}} = \frac{27}{220}

3. 最終的な答え

当たりが2本、はずれが1本である確率は 27220\frac{27}{220} である。

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