表が出る確率が1/3、裏が出る確率が2/3であるコインを10枚投げます。表が出れば1点、裏が出れば-1点を得ます。10枚のコインを同時に投げて得られる点数の和を確率変数 $X$ とするとき、$X$ の期待値 $E[X]$ を求めます。
2025/7/15
## 問題2
1. 問題の内容
表が出る確率が1/3、裏が出る確率が2/3であるコインを10枚投げます。表が出れば1点、裏が出れば-1点を得ます。10枚のコインを同時に投げて得られる点数の和を確率変数 とするとき、 の期待値 を求めます。
2. 解き方の手順
各コインの期待値を求め、それらを合計することで の期待値を求めます。
1枚のコインを投げたときの得点を確率変数 とします。 は以下の値を取ります。
- 表が出た場合: (確率 )
- 裏が出た場合: (確率 )
の期待値 は
は10枚のコインの得点の和なので、 と表せます。ここで、 は 番目のコインの得点です。
期待値の線形性より、
各コインの期待値はすべて等しく なので、
3. 最終的な答え
## 問題3
1. 問題の内容
ある駅の売店で新聞を売っています。1日の販売部数 は確率変数で、期待値が100部、分散が100です。1部当たりの利益が20円、固定的にかかる費用が1日当たり500円のとき、1日あたりの利益額の分散を求めます。
2. 解き方の手順
1日の利益額を確率変数で表し、その分散を求めます。
1日の販売部数を とし、 の期待値を 、分散を とします。
1部当たりの利益は20円なので、1日の売上による利益は 円です。
固定費用が500円なので、1日の利益額 は と表せます。
分散の性質より、
(ここで と は定数)
したがって、
3. 最終的な答え
40000