1. 問題の内容
方程式 が実数解をもたないような定数 の値の範囲を求める問題です。
2. 解き方の手順
まず、関数 のグラフを考えます。このグラフと直線 が交点を持たないような の範囲を求めればよいことになります。
の増減を調べるために、微分を計算します。
となるのは のときです。また、分母は常に正であるため、 のとき 、 のとき となります。
次に、定義域を確認します。 では定義されていません。
のとき、 であり、 のとき、 です。
また、 のとき、 であり、 のとき、 です。
のとき、 であり、これは極小値となります。
以上の情報から、 のグラフは、 を境に分かれており、
の範囲では は から に向かって増加し、 の範囲では、 で極小値 をとり、 から で減少した後、 から へと増加します。
が実数解を持たないのは、 または のときですが、のとき、 で必ず解を持つので、は間違いです。
グラフと直線 が交点を持たないのは、 となります。