定積分で定義された関数を微分した結果を求める問題です。具体的には、 $\frac{d}{dx} \left( \int_{x}^{2x} \cos^2 t dt \right) = \text{(ア)} \cos^2 2x + \text{(イ)} \cos^2 x$ という式が与えられており、(ア)と(イ)に当てはまる数値を求める必要があります。

解析学定積分微分ライプニッツの法則微分積分学の基本定理連鎖律
2025/7/3

1. 問題の内容

定積分で定義された関数を微分した結果を求める問題です。具体的には、
ddx(x2xcos2tdt)=(ア)cos22x+(イ)cos2x\frac{d}{dx} \left( \int_{x}^{2x} \cos^2 t dt \right) = \text{(ア)} \cos^2 2x + \text{(イ)} \cos^2 x
という式が与えられており、(ア)と(イ)に当てはまる数値を求める必要があります。

2. 解き方の手順

まず、定積分の性質を利用して積分範囲を分割します。
x2xcos2tdt=02xcos2tdt0xcos2tdt\int_{x}^{2x} \cos^2 t dt = \int_{0}^{2x} \cos^2 t dt - \int_{0}^{x} \cos^2 t dt
次に、この式をxxで微分します。微分の連鎖律と積分に関するライプニッツの法則(微分積分学の基本定理)を利用します。
ddx02xcos2tdt=cos2(2x)ddx(2x)=2cos2(2x)\frac{d}{dx} \int_{0}^{2x} \cos^2 t dt = \cos^2(2x) \cdot \frac{d}{dx}(2x) = 2 \cos^2(2x)
ddx0xcos2tdt=cos2(x)ddx(x)=cos2(x)\frac{d}{dx} \int_{0}^{x} \cos^2 t dt = \cos^2(x) \cdot \frac{d}{dx}(x) = \cos^2(x)
したがって、
ddx(x2xcos2tdt)=ddx(02xcos2tdt0xcos2tdt)=2cos2(2x)cos2(x)\frac{d}{dx} \left( \int_{x}^{2x} \cos^2 t dt \right) = \frac{d}{dx} \left( \int_{0}^{2x} \cos^2 t dt - \int_{0}^{x} \cos^2 t dt \right) = 2\cos^2(2x) - \cos^2(x)
これにより、(ア)には2が、(イ)には-1が入ることがわかります。

3. 最終的な答え

ア:2
イ:-1

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