関数 $y = \sin^2{\theta} + \cos{\theta} + 1$ (ただし、$0 \le \theta < 2\pi$) の最大値と最小値を求め、それぞれの $\theta$ の値を求める問題です。

解析学三角関数最大値最小値微分グラフ平方完成
2025/7/3

1. 問題の内容

関数 y=sin2θ+cosθ+1y = \sin^2{\theta} + \cos{\theta} + 1 (ただし、0θ<2π0 \le \theta < 2\pi) の最大値と最小値を求め、それぞれの θ\theta の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、sin2θ\sin^2{\theta}cosθ\cos{\theta} で表します。sin2θ+cos2θ=1\sin^2{\theta} + \cos^2{\theta} = 1 より、sin2θ=1cos2θ\sin^2{\theta} = 1 - \cos^2{\theta} です。
これを yy の式に代入すると、
y=1cos2θ+cosθ+1=cos2θ+cosθ+2y = 1 - \cos^2{\theta} + \cos{\theta} + 1 = -\cos^2{\theta} + \cos{\theta} + 2 となります。
次に、cosθ=t\cos{\theta} = t と置きます。このとき、0θ<2π0 \le \theta < 2\pi なので、1t1-1 \le t \le 1 です。
y=t2+t+2y = -t^2 + t + 2 となり、これを平方完成します。
y=(t2t)+2=(t2t+1414)+2=(t12)2+14+2=(t12)2+94y = -(t^2 - t) + 2 = -(t^2 - t + \frac{1}{4} - \frac{1}{4}) + 2 = -(t - \frac{1}{2})^2 + \frac{1}{4} + 2 = -(t - \frac{1}{2})^2 + \frac{9}{4}
y=(t12)2+94y = -(t - \frac{1}{2})^2 + \frac{9}{4} となりました。
この式から、最大値と最小値を求めます。
t=12t = \frac{1}{2} のとき、yy は最大値 94\frac{9}{4} をとります。
t=1t = -1 のとき、yy は最小値をとります。y=(1)2+(1)+2=11+2=0y = -(-1)^2 + (-1) + 2 = -1 - 1 + 2 = 0 です。
次に、それぞれの tt の値に対応する θ\theta の値を求めます。
t=12t = \frac{1}{2} のとき、cosθ=12\cos{\theta} = \frac{1}{2} です。0θ<2π0 \le \theta < 2\pi の範囲でこれを満たす θ\theta は、θ=π3\theta = \frac{\pi}{3}θ=5π3\theta = \frac{5\pi}{3} です。
t=1t = -1 のとき、cosθ=1\cos{\theta} = -1 です。0θ<2π0 \le \theta < 2\pi の範囲でこれを満たす θ\theta は、θ=π\theta = \pi です。

3. 最終的な答え

最大値:94\frac{9}{4} (θ=π3,5π3\theta = \frac{\pi}{3}, \frac{5\pi}{3} のとき)
最小値:00 (θ=π\theta = \pi のとき)

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