三角形ABCにおいて、辺ABを1:3に内分する点をP、辺ACの中点をQ、辺BCを3:1に外分する点をRとする。このとき、3点P, Q, Rが一直線上にあることを証明し、さらにPQ:QRを求めよ。

幾何学ベクトル内分点外分点一直線上線分の比
2025/6/29

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺ABを1:3に内分する点をP、辺ACの中点をQ、辺BCを3:1に外分する点をRとする。このとき、3点P, Q, Rが一直線上にあることを証明し、さらにPQ:QRを求めよ。

2. 解き方の手順

ベクトルを用いて考える。a=AB\vec{a} = \vec{AB}, c=AC\vec{c} = \vec{AC} とする。
(1) AP\vec{AP}a\vec{a}で表す。
PはABを1:3に内分するので、
AP=11+3AB=14a\vec{AP} = \frac{1}{1+3}\vec{AB} = \frac{1}{4}\vec{a}
(2) AQ\vec{AQ}c\vec{c}で表す。
QはACの中点なので、
AQ=12AC=12c\vec{AQ} = \frac{1}{2}\vec{AC} = \frac{1}{2}\vec{c}
(3) AR\vec{AR}a\vec{a}c\vec{c}で表す。
RはBCを3:1に外分するので、
AR=1AB+3AC31=a+3c2=12a+32c\vec{AR} = \frac{-1\vec{AB} + 3\vec{AC}}{3-1} = \frac{-\vec{a} + 3\vec{c}}{2} = -\frac{1}{2}\vec{a} + \frac{3}{2}\vec{c}
(4) PQ\vec{PQ}a\vec{a}c\vec{c}で表す。
PQ=AQAP=12c14a=14a+12c\vec{PQ} = \vec{AQ} - \vec{AP} = \frac{1}{2}\vec{c} - \frac{1}{4}\vec{a} = -\frac{1}{4}\vec{a} + \frac{1}{2}\vec{c}
(5) PR\vec{PR}a\vec{a}c\vec{c}で表す。
PR=ARAP=(12a+32c)14a=34a+32c\vec{PR} = \vec{AR} - \vec{AP} = (-\frac{1}{2}\vec{a} + \frac{3}{2}\vec{c}) - \frac{1}{4}\vec{a} = -\frac{3}{4}\vec{a} + \frac{3}{2}\vec{c}
(6) PR=kPQ\vec{PR} = k\vec{PQ}となる実数kが存在することを示す。
PR=34a+32c=3(14a+12c)=3PQ\vec{PR} = -\frac{3}{4}\vec{a} + \frac{3}{2}\vec{c} = 3(-\frac{1}{4}\vec{a} + \frac{1}{2}\vec{c}) = 3\vec{PQ}
よって、PR=3PQ\vec{PR} = 3\vec{PQ}となるので、3点P, Q, Rは一直線上にある。
(7) PQ:QRを求める。
PR=3PQ\vec{PR} = 3\vec{PQ}より、PR=3PQPR = 3PQなので、QR=PRPQ=3PQPQ=2PQQR = PR - PQ = 3PQ - PQ = 2PQ
したがって、PQ:QR=PQ:2PQ=1:2PQ:QR = PQ:2PQ = 1:2

3. 最終的な答え

3点P, Q, Rは一直線上にある。
PQ:QR = 1:2

「幾何学」の関連問題

2点 $A(4,0,5)$, $B(6,-1,7)$ を通る直線上の点$P$を考える。原点を$O$とする。 (1) ベクトル $\overrightarrow{OP}$ の成分を $t$ を用いて表せ...

ベクトル空間ベクトル内積線分の長さ最小値
2025/6/30

3点O(0,0,0), A(1,2,1), B(-1,0,1)から等距離にあるyz平面上の点Pの座標を求める。

空間ベクトル距離座標
2025/6/30

点(4, -1) に対して、次の点(-4, -1)と点(-4, 1)はそれぞれx軸、y軸、原点のどれに関して対称な点であるかを答える問題。

座標対称性x軸y軸原点
2025/6/30

正十角形の3つの頂点を結んで三角形を作ります。 (1) 作れる三角形の総数を求めます。 (2) 正十角形と1辺だけを共有する三角形の数を求めます。 (3) 正十角形と辺を共有しない三角形の数を求めます...

組み合わせ多角形正多角形三角形
2025/6/30

平行四辺形ABCDにおいて、辺CDを2:1に内分する点をE、辺BCを3:2に外分する点をFとする。このとき、3点A, E, Fが一直線上にあることを証明せよ。

ベクトル平行四辺形内分点外分点一次独立同一直線上
2025/6/30

(4) 1辺の長さが4cmの立方体にちょうど入る大きさの球の体積を求める問題。 (5) 底面の半径が2cm, 高さが3cmの円錐の体積を求める問題。 (6) 底面の半径が2cmの円錐の展開図において、...

体積円錐扇形中心角
2025/6/30

正方形ABCDにおいて、一辺の長さBCが3のとき、対角線BDの長さを求める問題です。

正方形対角線三平方の定理
2025/6/30

平行四辺形ABCDにおいて、対角線ACを3:1に内分する点をP、辺BCを2:1に内分する点をQとする。このとき、3点D, P, Qが一直線上にあることを証明する。

ベクトル平行四辺形内分点一次独立線分の比
2025/6/30

## 問題の内容

放物線接線微分積分面積
2025/6/30

正三角形ABCがあり、Dは辺BCの中点です。BCの長さが4のとき、高さADの長さを求めます。解答欄の形式は、$\text{[ア]} \sqrt{\text{[イ]}}$となっています。

正三角形ピタゴラスの定理三平方の定理高さ辺の長さ
2025/6/30