実数 $x$ に関する2つの条件 $p: |x-2| \le 2$ と $q: ax + b > 0$ が与えられている。 (1) 不等式 $|x-2| \le 2$ の解を求める。 (2) $a$と$b$の値が与えられたとき、$p$が$q$であるための条件、$\bar{p}$が$\bar{q}$であるための条件、$p$が$q$であるための条件をそれぞれ選択肢の中から選ぶ。

代数学不等式絶対値命題必要十分条件
2025/6/29

1. 問題の内容

実数 xx に関する2つの条件 p:x22p: |x-2| \le 2q:ax+b>0q: ax + b > 0 が与えられている。
(1) 不等式 x22|x-2| \le 2 の解を求める。
(2) aabbの値が与えられたとき、ppqqであるための条件、pˉ\bar{p}qˉ\bar{q}であるための条件、ppqqであるための条件をそれぞれ選択肢の中から選ぶ。

2. 解き方の手順

(1) 不等式 x22|x-2| \le 2 を解く。
2x22-2 \le x-2 \le 2
各辺に2を加えると
0x40 \le x \le 4
(2) (i) a=1,b=2a=1, b=2のとき、qqx+2>0x+2 > 0 つまり x>2x > -2となる。
p:0x4p: 0 \le x \le 4q:x>2q: x > -2である。
pp ならば qq は真なので、ppqqであるための十分条件である。
qq ならば pp は偽なので、ppqqであるための必要条件ではない。
したがって、ppqqであるための十分条件であるが、必要条件ではない。選択肢は①。
pˉ\bar{p}x<0x < 0またはx>4x > 4qˉ\bar{q}x2x \le -2である。
pˉ\bar{p}ならばqˉ\bar{q}は偽なので、pˉ\bar{p}qˉ\bar{q}であるための十分条件ではない。
qˉ\bar{q}ならばpˉ\bar{p}は真なので、pˉ\bar{p}qˉ\bar{q}であるための必要条件である。
したがって、pˉ\bar{p}qˉ\bar{q}であるための必要条件であるが、十分条件ではない。選択肢は⓪。
(ii) a=0,b=1a=0, b=1のとき、qq0x+1>00x+1>0 つまり 1>01 > 0となる。
qqは常に真である。p:0x4p: 0 \le x \le 4である。
ppならばqqは真なので、ppqqであるための十分条件である。
qqならばppは偽なので、ppqqであるための必要条件ではない。
したがって、ppqqであるための十分条件であるが、必要条件ではない。選択肢は①。

3. 最終的な答え

(1) 0x40 \le x \le 4
(2) サ:①
シ:⓪
ス:①

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