一辺の長さが3の正四面体OABCがある。辺OC上にOD=1となる点D, 辺OB上にOE=3/4となる点Eをとる。 (1) $\triangle ABC$の外接円の半径を求めよ。また、点Oから平面ABCに垂線を下ろし、平面ABCとの交点をHとする。線分OHの長さを求めよ。 (2) 四面体OAEDの体積を求めよ。 (3) $\cos \angle AED$の値を求めよ。また、点Oから平面AEDに下ろした垂線の長さを求めよ。

幾何学空間図形正四面体体積外接円ベクトル
2025/6/29
はい、承知いたしました。問題文を読み解き、丁寧に解答を導きます。

1. 問題の内容

一辺の長さが3の正四面体OABCがある。辺OC上にOD=1となる点D, 辺OB上にOE=3/4となる点Eをとる。
(1) ABC\triangle ABCの外接円の半径を求めよ。また、点Oから平面ABCに垂線を下ろし、平面ABCとの交点をHとする。線分OHの長さを求めよ。
(2) 四面体OAEDの体積を求めよ。
(3) cosAED\cos \angle AEDの値を求めよ。また、点Oから平面AEDに下ろした垂線の長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) ABC\triangle ABCについて
ABC\triangle ABCは一辺の長さが3の正三角形である。
ABC\triangle ABCの外接円の半径をRとすると、正弦定理より
3sin60=2R\frac{3}{\sin 60^\circ} = 2R
sin60=32\sin 60^\circ = \frac{\sqrt{3}}{2}なので、
2R=332=63=232R = \frac{3}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = \frac{6}{\sqrt{3}} = 2\sqrt{3}
R=3R = \sqrt{3}
次に、点Oから平面ABCに下ろした垂線の足Hについて考える。
正四面体OABCにおいて、HはABC\triangle ABCの重心に一致する。
したがって、AHは外接円の半径に等しく、AH = 3\sqrt{3}である。
OAH\triangle OAHは直角三角形であり、OA=3OA=3なので、三平方の定理より、
OH2+AH2=OA2OH^2 + AH^2 = OA^2
OH2+(3)2=32OH^2 + (\sqrt{3})^2 = 3^2
OH2+3=9OH^2 + 3 = 9
OH2=6OH^2 = 6
OH=6OH = \sqrt{6}
(2) 四面体OAEDの体積について
四面体OABCの体積をVとすると、
V=13×ABC×OH=13×34×32×6=91812=9×3212=924V = \frac{1}{3} \times \triangle ABC \times OH = \frac{1}{3} \times \frac{\sqrt{3}}{4} \times 3^2 \times \sqrt{6} = \frac{9\sqrt{18}}{12} = \frac{9 \times 3\sqrt{2}}{12} = \frac{9\sqrt{2}}{4}
四面体OAEDの体積V'は、
V=ODOC×OEOB×V=13×34×924=27248=9216V' = \frac{OD}{OC} \times \frac{OE}{OB} \times V = \frac{1}{3} \times \frac{3}{4} \times \frac{9\sqrt{2}}{4} = \frac{27\sqrt{2}}{48} = \frac{9\sqrt{2}}{16}
(3) cosAED\cos \angle AEDの値について
OBE\triangle OBEにおいて、OB=3OB=3, OE=34OE=\frac{3}{4}
ODC\triangle ODCにおいて、OC=3OC=3, OD=1OD=1
OED\triangle OEDにおいて、OE=34OE = \frac{3}{4}, OD=1OD=1
DE2=OD2+OE22OD×OEcosDOEDE^2 = OD^2 + OE^2 - 2 OD \times OE \cos \angle DOE
DOE=60\angle DOE = 60^\circであるから、cos60=12\cos 60^\circ = \frac{1}{2}
DE2=12+(34)22×1×34×12=1+91634=16+91216=1316DE^2 = 1^2 + (\frac{3}{4})^2 - 2 \times 1 \times \frac{3}{4} \times \frac{1}{2} = 1 + \frac{9}{16} - \frac{3}{4} = \frac{16+9-12}{16} = \frac{13}{16}
DE=134DE = \frac{\sqrt{13}}{4}
AE2=OA2+OE22OA×OEcos60=32+(34)22×3×34×12=9+91694=144+93616=11716AE^2 = OA^2 + OE^2 - 2 OA \times OE \cos 60^\circ = 3^2 + (\frac{3}{4})^2 - 2 \times 3 \times \frac{3}{4} \times \frac{1}{2} = 9 + \frac{9}{16} - \frac{9}{4} = \frac{144+9-36}{16} = \frac{117}{16}
AE=3134AE = \frac{3\sqrt{13}}{4}
AD2=OA2+OD22OA×ODcos60=32+122×3×1×12=9+13=7AD^2 = OA^2 + OD^2 - 2 OA \times OD \cos 60^\circ = 3^2 + 1^2 - 2 \times 3 \times 1 \times \frac{1}{2} = 9 + 1 - 3 = 7
AD=7AD = \sqrt{7}
cosAED=AE2+DE2AD22AE×DE=11716+131672×3134×134=13016112166×1316=186×13=313\cos \angle AED = \frac{AE^2 + DE^2 - AD^2}{2 AE \times DE} = \frac{\frac{117}{16} + \frac{13}{16} - 7}{2 \times \frac{3\sqrt{13}}{4} \times \frac{\sqrt{13}}{4}} = \frac{\frac{130}{16} - \frac{112}{16}}{\frac{6 \times 13}{16}} = \frac{18}{6 \times 13} = \frac{3}{13}
点Oから平面AEDに下ろした垂線の長さをhとする。
AED\triangle AEDの面積をSとすると、
S=12AE×DEsinAEDS = \frac{1}{2} AE \times DE \sin \angle AED
sin2AED=1cos2AED=1(313)2=19169=160169\sin^2 \angle AED = 1 - \cos^2 \angle AED = 1 - (\frac{3}{13})^2 = 1 - \frac{9}{169} = \frac{160}{169}
sinAED=16013=41013\sin \angle AED = \frac{\sqrt{160}}{13} = \frac{4\sqrt{10}}{13}
S=12×3134×134×41013=3×13×4102×4×4×13=3108S = \frac{1}{2} \times \frac{3\sqrt{13}}{4} \times \frac{\sqrt{13}}{4} \times \frac{4\sqrt{10}}{13} = \frac{3 \times 13 \times 4 \sqrt{10}}{2 \times 4 \times 4 \times 13} = \frac{3\sqrt{10}}{8}
四面体OAEDの体積は13×S×h\frac{1}{3} \times S \times hとも表せるので、
13×3108×h=9216\frac{1}{3} \times \frac{3\sqrt{10}}{8} \times h = \frac{9\sqrt{2}}{16}
108h=9216\frac{\sqrt{10}}{8} h = \frac{9\sqrt{2}}{16}
h=9216×810=92210=925=9510h = \frac{9\sqrt{2}}{16} \times \frac{8}{\sqrt{10}} = \frac{9\sqrt{2}}{2\sqrt{10}} = \frac{9}{2\sqrt{5}} = \frac{9\sqrt{5}}{10}

3. 最終的な答え

(1) 外接円の半径: 3\sqrt{3}, OHの長さ: 6\sqrt{6}
(2) 四面体OAEDの体積: 9216\frac{9\sqrt{2}}{16}
(3) cosAED\cos \angle AED: 313\frac{3}{13}, 点Oから平面AEDに下ろした垂線の長さ: 9510\frac{9\sqrt{5}}{10}

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