空間内の3直線 $l_1$, $l_2$, $l_3$ の位置関係を求めます。それぞれの直線は以下の式で表されます。 $l_1: x-1 = \frac{y}{2} = \frac{z+1}{3}$ $l_2: x-2 = y = z-6$ $l_3: \frac{x}{2} = \frac{y+2}{2} = z$

幾何学空間ベクトル直線の位置関係ねじれの位置交点
2025/6/29
問題5を解きます。

1. 問題の内容

空間内の3直線 l1l_1, l2l_2, l3l_3 の位置関係を求めます。それぞれの直線は以下の式で表されます。
l1:x1=y2=z+13l_1: x-1 = \frac{y}{2} = \frac{z+1}{3}
l2:x2=y=z6l_2: x-2 = y = z-6
l3:x2=y+22=zl_3: \frac{x}{2} = \frac{y+2}{2} = z

2. 解き方の手順

各直線の方向ベクトルを求めます。
l1l_1 の方向ベクトルは v1=(1,2,3)\vec{v_1} = (1, 2, 3)
l2l_2 の方向ベクトルは v2=(1,1,1)\vec{v_2} = (1, 1, 1)
l3l_3 の方向ベクトルは v3=(2,2,1)\vec{v_3} = (2, 2, 1)
次に、各直線の位置関係を調べます。
* l1l_1l2l_2 :
v1\vec{v_1}v2\vec{v_2} は平行ではないので、一致または平行ではありません。
l1l_1 上の点 (1, 0, -1) と l2l_2 上の点 (2, 0, 6) をそれぞれ取り、2直線の位置関係を確認します。交わるか、ねじれの位置にあるかを判断します。
l1l_1 の式を x1=tx-1 = t, y=2ty = 2t, z+1=3tz+1 = 3t と表し、l2l_2 の式を x2=sx-2 = s, y=sy = s, z6=sz-6 = s と表します。
連立方程式 1+t=2+s1+t = 2+s, 2t=s2t = s, 1+3t=6+s-1+3t = 6+s を解きます。
t=s/2t = s/2 を代入すると、1+s/2=2+s1 + s/2 = 2 + s, 1+3s/2=6+s-1 + 3s/2 = 6 + s となります。
s/2=1s/2 = -1 より s=2s = -21+3s/2=13=46+s=62=4-1 + 3s/2 = -1 -3 = -4 \neq 6 + s = 6 - 2 = 4 なので、連立方程式は解を持ちません。
したがって、l1l_1l2l_2 はねじれの位置にあります。
* l1l_1l3l_3 :
v1=(1,2,3)\vec{v_1} = (1, 2, 3)v3=(2,2,1)\vec{v_3} = (2, 2, 1) は平行ではないので、一致または平行ではありません。
l1l_1 上の点 (1, 0, -1) と l3l_3 上の点 (0, -2, 0) をそれぞれ取り、2直線の位置関係を確認します。
l1l_1 の式を x1=tx-1 = t, y=2ty = 2t, z+1=3tz+1 = 3t と表し、l3l_3 の式を x/2=sx/2 = s, (y+2)/2=s(y+2)/2 = s, z=sz = s と表します。
連立方程式 1+t=2s1+t = 2s, 2t=2s22t = 2s - 2, 1+3t=s-1+3t = s を解きます。
t=s1t = s - 1 を代入すると、1+s1=2s1 + s - 1 = 2s, 1+3(s1)=s-1 + 3(s-1) = s となります。
s=2ss = 2s より s=0s = 01+3s3=4=s-1 + 3s - 3 = -4 = s より s=4s = -4
連立方程式は解を持たないので、l1l_1l3l_3 はねじれの位置にあります。
* l2l_2l3l_3 :
v2=(1,1,1)\vec{v_2} = (1, 1, 1)v3=(2,2,1)\vec{v_3} = (2, 2, 1) は平行ではないので、一致または平行ではありません。
l2l_2 上の点 (2, 0, 6) と l3l_3 上の点 (0, -2, 0) をそれぞれ取り、2直線の位置関係を確認します。
l2l_2 の式を x2=tx-2 = t, y=ty = t, z6=tz-6 = t と表し、l3l_3 の式を x/2=sx/2 = s, (y+2)/2=s(y+2)/2 = s, z=sz = s と表します。
連立方程式 2+t=2s2+t = 2s, t=2s2t = 2s - 2, 6+t=s6+t = s を解きます。
2s2=t2s - 2 = t より、2+(2s2)=2s2 + (2s - 2) = 2s, 6+(2s2)=s6 + (2s - 2) = s となります。
2s=2s2s = 2s より ss は任意の値を取ります。4+2s=s4 + 2s = s より s=4s = -4
連立方程式は解を持たないので、l2l_2l3l_3 は平行ではありません。
l2l_2 の式を x=y+2=z4x = y + 2 = z - 4 と表し、l3l_3 の式を x=y+2=2zx = y + 2 = 2z と表します。
l2l_2 上の点と l3l_3 上の点において、x=y+2x=y+2が成り立ちます。
z4=2zz - 4 = 2z より、z=4z = -4 なので、x=2,y=4x = -2, y = -4 を得ます。
l2l_2 上の点 (-2, -4, 2) , l3l_3 上の点 (-2, -4, -4)
これらの方向ベクトルは平行ではないため、l2l_2l3l_3は交わります。

3. 最終的な答え

* l1l_1l2l_2 : 4 (ねじれの位置にある)
* l1l_1l3l_3 : 4 (ねじれの位置にある)
* l2l_2l3l_3 : 3 (交わる)

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