座標平面上に円 $K: x^2 + y^2 - 10x - 2ay + a^2 = 0$ と直線 $l: 3x - 4y - 18 = 0$ がある。ただし、$a$ は正の定数である。 (1) $a = 1$ のとき、円 $K$ の中心の座標と半径を求める。 (2) 直線 $l$ と $x$ 軸の交点を通り、直線 $l$ に垂直な直線 $m$ の方程式を求める。また、円 $K$ の中心が直線 $m$ 上にあるとき、$a$ の値を求める。 (3) 直線 $l$ と円 $K$ が接するとき、$a$ の値を求める。また、このとき、円 $K$ が(2)で求めた直線 $m$ から切り取る線分の長さを求める。

幾何学直線座標平面接線距離方程式
2025/6/29

1. 問題の内容

座標平面上に円 K:x2+y210x2ay+a2=0K: x^2 + y^2 - 10x - 2ay + a^2 = 0 と直線 l:3x4y18=0l: 3x - 4y - 18 = 0 がある。ただし、aa は正の定数である。
(1) a=1a = 1 のとき、円 KK の中心の座標と半径を求める。
(2) 直線 llxx 軸の交点を通り、直線 ll に垂直な直線 mm の方程式を求める。また、円 KK の中心が直線 mm 上にあるとき、aa の値を求める。
(3) 直線 ll と円 KK が接するとき、aa の値を求める。また、このとき、円 KK が(2)で求めた直線 mm から切り取る線分の長さを求める。

2. 解き方の手順

(1) 円 KK の方程式を平方完成する。
x210x+y22ay+a2=0x^2 - 10x + y^2 - 2ay + a^2 = 0
(x5)225+(ya)2a2+a2=0(x - 5)^2 - 25 + (y - a)^2 - a^2 + a^2 = 0
(x5)2+(ya)2=25(x - 5)^2 + (y - a)^2 = 25
したがって、円 KK の中心は (5,a)(5, a) であり、半径は 55 である。
a=1a = 1 のとき、円 KK の中心は (5,1)(5, 1) であり、半径は 55 である。
(2) 直線 l:3x4y18=0l: 3x - 4y - 18 = 0xx 軸の交点は、 y=0y = 0 を代入して 3x18=03x - 18 = 0 より x=6x = 6。 よって、交点は (6,0)(6, 0) である。
直線 ll の傾きは 34\frac{3}{4} であるから、直線 ll に垂直な直線 mm の傾きは 43-\frac{4}{3} である。
よって、直線 mm の方程式は、
y=43(x6)y = -\frac{4}{3}(x - 6)
y=43x+8y = -\frac{4}{3}x + 8
3y=4x+243y = -4x + 24
4x+3y24=04x + 3y - 24 = 0
KK の中心 (5,a)(5, a) が直線 m:4x+3y24=0m: 4x + 3y - 24 = 0 上にあるとき、
4(5)+3a24=04(5) + 3a - 24 = 0
20+3a24=020 + 3a - 24 = 0
3a=43a = 4
a=43a = \frac{4}{3}
(3) 直線 l:3x4y18=0l: 3x - 4y - 18 = 0 と円 K:(x5)2+(ya)2=25K: (x - 5)^2 + (y - a)^2 = 25 が接するとき、円 KK の中心 (5,a)(5, a) と直線 ll との距離が半径 55 に等しい。
点と直線の距離の公式より、
3(5)4a1832+(4)2=5\frac{|3(5) - 4a - 18|}{\sqrt{3^2 + (-4)^2}} = 5
154a185=5\frac{|15 - 4a - 18|}{5} = 5
4a3=25|-4a - 3| = 25
4a3=25-4a - 3 = 25 または 4a3=25-4a - 3 = -25
4a=28-4a = 28 または 4a=22-4a = -22
a=7a = -7 または a=112a = \frac{11}{2}
a>0a > 0 より a=112a = \frac{11}{2}
このとき、円 KK の中心は (5,112)(5, \frac{11}{2}) であり、直線 mm の方程式は 4x+3y24=04x + 3y - 24 = 0 である。
K:(x5)2+(y112)2=25K: (x - 5)^2 + (y - \frac{11}{2})^2 = 25 と直線 m:4x+3y24=0m: 4x + 3y - 24 = 0 の交点を求める。
3y=4x+243y = -4x + 24
y=43x+8y = -\frac{4}{3}x + 8
(x5)2+(43x+8112)2=25(x - 5)^2 + (-\frac{4}{3}x + 8 - \frac{11}{2})^2 = 25
(x5)2+(43x+52)2=25(x - 5)^2 + (-\frac{4}{3}x + \frac{5}{2})^2 = 25
x210x+25+169x2203x+254=25x^2 - 10x + 25 + \frac{16}{9}x^2 - \frac{20}{3}x + \frac{25}{4} = 25
259x2503x+254=0\frac{25}{9}x^2 - \frac{50}{3}x + \frac{25}{4} = 0
19x223x+14=0\frac{1}{9}x^2 - \frac{2}{3}x + \frac{1}{4} = 0
4x224x+9=04x^2 - 24x + 9 = 0
x=24±2424(4)(9)8=24±5761448=24±4328=24±1238=3±332x = \frac{24 \pm \sqrt{24^2 - 4(4)(9)}}{8} = \frac{24 \pm \sqrt{576 - 144}}{8} = \frac{24 \pm \sqrt{432}}{8} = \frac{24 \pm 12\sqrt{3}}{8} = 3 \pm \frac{3\sqrt{3}}{2}
x1=3+332,x2=3332x_1 = 3 + \frac{3\sqrt{3}}{2}, x_2 = 3 - \frac{3\sqrt{3}}{2}
y1=43(3+332)+8=423+8=423y_1 = -\frac{4}{3}(3 + \frac{3\sqrt{3}}{2}) + 8 = -4 - 2\sqrt{3} + 8 = 4 - 2\sqrt{3}
y2=43(3332)+8=4+23+8=4+23y_2 = -\frac{4}{3}(3 - \frac{3\sqrt{3}}{2}) + 8 = -4 + 2\sqrt{3} + 8 = 4 + 2\sqrt{3}
交点 A(3+332,423)A(3 + \frac{3\sqrt{3}}{2}, 4 - 2\sqrt{3})B(3332,4+23)B(3 - \frac{3\sqrt{3}}{2}, 4 + 2\sqrt{3})
線分ABの長さ = ((3+332)(3332))2+((423)(4+23))2=(33)2+(43)2=27+48=75=53\sqrt{((3 + \frac{3\sqrt{3}}{2}) - (3 - \frac{3\sqrt{3}}{2}))^2 + ((4 - 2\sqrt{3}) - (4 + 2\sqrt{3}))^2} = \sqrt{(3\sqrt{3})^2 + (-4\sqrt{3})^2} = \sqrt{27 + 48} = \sqrt{75} = 5\sqrt{3}

3. 最終的な答え

(1) 円Kの中心:(5, 1)、半径:5
(2) 直線m:4x + 3y - 24 = 0、a = 4/3
(3) a = 11/2、線分の長さ = 535\sqrt{3}

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