$\triangle OAB$ において、辺 $OA$ を $3:1$ に内分する点を $C$、辺 $OB$ を $2:3$ に内分する点を $D$ とし、線分 $AD$ と線分 $BC$ の交点を $P$ とする。$\vec{OA}=\vec{a}$、$\vec{OB}=\vec{b}$ とするとき、$\vec{OP}$ を $\vec{a}$、$\vec{b}$ を用いて表せ。

幾何学ベクトル内分点ベクトルの表現平面ベクトル
2025/6/29

1. 問題の内容

OAB\triangle OAB において、辺 OAOA3:13:1 に内分する点を CC、辺 OBOB2:32:3 に内分する点を DD とし、線分 ADAD と線分 BCBC の交点を PP とする。OA=a\vec{OA}=\vec{a}OB=b\vec{OB}=\vec{b} とするとき、OP\vec{OP}a\vec{a}b\vec{b} を用いて表せ。

2. 解き方の手順

まず、点 PP が線分 ADAD 上にあることから、実数 ss を用いて OP\vec{OP} を表す。
OD=25OB=25b\vec{OD} = \frac{2}{5} \vec{OB} = \frac{2}{5} \vec{b} であるから、
OP=(1s)OA+sOD=(1s)a+s(25b)=(1s)a+2s5b\vec{OP} = (1-s)\vec{OA} + s\vec{OD} = (1-s)\vec{a} + s(\frac{2}{5}\vec{b}) = (1-s)\vec{a} + \frac{2s}{5}\vec{b}
次に、点 PP が線分 BCBC 上にあることから、実数 tt を用いて OP\vec{OP} を表す。
OC=34OA=34a\vec{OC} = \frac{3}{4}\vec{OA} = \frac{3}{4}\vec{a} であるから、
OP=(1t)OB+tOC=(1t)b+t(34a)=3t4a+(1t)b\vec{OP} = (1-t)\vec{OB} + t\vec{OC} = (1-t)\vec{b} + t(\frac{3}{4}\vec{a}) = \frac{3t}{4}\vec{a} + (1-t)\vec{b}
a\vec{a}b\vec{b} は一次独立なので、
1s=3t41-s = \frac{3t}{4} かつ 2s5=1t\frac{2s}{5} = 1-t
この連立方程式を解く。
s=52(1t)s = \frac{5}{2} (1-t)
152(1t)=3t41 - \frac{5}{2} (1-t) = \frac{3t}{4}
152+52t=34t1 - \frac{5}{2} + \frac{5}{2} t = \frac{3}{4} t
32=74t-\frac{3}{2} = -\frac{7}{4} t
t=67t = \frac{6}{7}
s=52(167)=5217=514s = \frac{5}{2} (1-\frac{6}{7}) = \frac{5}{2} \cdot \frac{1}{7} = \frac{5}{14}
よって、
OP=(1514)a+25514b=914a+17b\vec{OP} = (1-\frac{5}{14})\vec{a} + \frac{2}{5} \cdot \frac{5}{14} \vec{b} = \frac{9}{14}\vec{a} + \frac{1}{7}\vec{b}
または
OP=3467a+(167)b=914a+17b\vec{OP} = \frac{3}{4} \cdot \frac{6}{7} \vec{a} + (1-\frac{6}{7})\vec{b} = \frac{9}{14}\vec{a} + \frac{1}{7}\vec{b}

3. 最終的な答え

OP=914a+17b\vec{OP} = \frac{9}{14}\vec{a} + \frac{1}{7}\vec{b}

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