(1) 2直線 $y=x+1$ と $y=-(2+\sqrt{3})x-1$ のなす鋭角 $\theta$ を求めよ。 (2) 等式 $f(x)=x+\int_{0}^{2} f(t) dt$ を満たす関数 $f(x)$ を求めよ。

幾何学2直線のなす角三角比積分関数
2025/6/29

1. 問題の内容

(1) 2直線 y=x+1y=x+1y=(2+3)x1y=-(2+\sqrt{3})x-1 のなす鋭角 θ\theta を求めよ。
(2) 等式 f(x)=x+02f(t)dtf(x)=x+\int_{0}^{2} f(t) dt を満たす関数 f(x)f(x) を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
直線の傾きをそれぞれ m1,m2m_1, m_2 とすると、2直線のなす角 θ\theta
tanθ=m1m21+m1m2 \tan \theta = \left| \frac{m_1 - m_2}{1+m_1 m_2} \right|
で表される。
与えられた2直線について、m1=1m_1 = 1 , m2=(2+3)m_2 = -(2+\sqrt{3}) であるから
tanθ=1((2+3))1+1((2+3))=3+313=(3+3)(1+3)(13)(1+3)=3+333+313=232=3 \tan \theta = \left| \frac{1 - (-(2+\sqrt{3}))}{1 + 1\cdot (-(2+\sqrt{3}))} \right| = \left| \frac{3+\sqrt{3}}{-1-\sqrt{3}} \right| = \left| \frac{(3+\sqrt{3})(-1+\sqrt{3})}{(-1-\sqrt{3})(-1+\sqrt{3})} \right| = \left| \frac{-3+3\sqrt{3}-\sqrt{3}+3}{1-3} \right| = \left| \frac{2\sqrt{3}}{-2} \right| = \sqrt{3}
したがって、θ=π3\theta = \frac{\pi}{3} (60度) である。
(2)
f(x)=x+02f(t)dtf(x)=x+\int_{0}^{2} f(t) dt において、02f(t)dt\int_{0}^{2} f(t) dt は定数であるから、これを AA とおくと、
f(x)=x+A f(x) = x + A
ここで、A=02f(t)dtA = \int_{0}^{2} f(t) dt であるから、
A=02(t+A)dt=[12t2+At]02=12(22)+A(2)=2+2A A = \int_{0}^{2} (t+A) dt = \left[ \frac{1}{2}t^2 + At \right]_{0}^{2} = \frac{1}{2}(2^2) + A(2) = 2+2A
よって、A=2+2AA = 2+2A より、A=2A = -2
したがって、f(x)=x2f(x) = x - 2

3. 最終的な答え

(1) θ=π3\theta = \frac{\pi}{3} (または60度)
(2) f(x)=x2f(x) = x - 2

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