$n$ が $a$ と $b$ の倍数であることは、$n$ が $ab$ の倍数であるための何であるか答える問題です。

数論倍数公倍数約数必要条件十分条件
2025/6/29

1. 問題の内容

nnaabb の倍数であることは、nnabab の倍数であるための何であるか答える問題です。

2. 解き方の手順

nnaa の倍数であるとき、ある整数 kk を用いて n=kan=ka と表すことができます。同様に、nnbb の倍数であるとき、ある整数 ll を用いて n=lbn=lb と表すことができます。したがって、nnaabb の倍数であるとき、nnaabb の公倍数となります。
nnabab の倍数であるとき、ある整数 mm を用いて n=mabn = mab と表すことができます。
nnaabb の倍数であるならば、nnaabb の公倍数であると言えます。しかし、nnabab の倍数であるとは限りません。
例えば、a=2a=2, b=3b=3 とすると、n=6n=6aabb の倍数ですが、ab=6ab=6 であり、n=6n=6ab=6ab=6 の倍数です。
しかし、a=2a=2, b=4b=4 とすると、n=4n=4aabb の倍数ですが、ab=8ab=8 であり、n=4n=4ab=8ab=8 の倍数ではありません。
逆に、nnabab の倍数であるならば、n=mabn = mab と表すことができるので、n=(mb)an= (mb)an=(ma)bn=(ma)b と表すことができます。したがって、nnaa の倍数であり、bb の倍数です。つまり、nnabab の倍数であることは、nnaabb の倍数であるための十分条件です。
nnaabb の倍数であることは、nnabab の倍数であるための必要条件ではありません。
しかし、nnabab の倍数であることは、nnaabb の倍数であるための十分条件です。

3. 最終的な答え

十分条件

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