## 問題 1(1) の内容
数学的帰納法を用いて、以下の等式を証明する。
## 解き方の手順
数学的帰納法を用いて証明する。
**ステップ1:** のとき
左辺:
右辺:
よって、 のとき、等式は成り立つ。
**ステップ2:** のとき、等式が成り立つと仮定する。すなわち、
が成り立つと仮定する。
**ステップ3:** のとき、等式が成り立つことを示す。
のとき、証明すべき式は以下となる。
ステップ2の仮定より、左辺は
これは右辺に等しい。
よって、 のときも等式は成り立つ。
**結論:**
ステップ1, 3より、数学的帰納法によって、すべての正の整数 に対して、等式 が成り立つ。
## 問題 1(2) の内容
数学的帰納法を用いて、以下の不等式を証明する。
ただし、 は 4 以上の自然数
## 解き方の手順
数学的帰納法を用いて証明する。
**ステップ1:** のとき
左辺:
右辺:
よって、 のとき、 が成り立つ。
**ステップ2:** のとき、不等式が成り立つと仮定する。すなわち、 として
が成り立つと仮定する。
**ステップ3:** のとき、不等式が成り立つことを示す。
のとき、証明すべき式は以下となる。
ステップ2の仮定より、 なので、
ここで、 を示す。
を示すために、以下の不等式を示す。
なので、 かつ 。よって、 が成立する。
したがって、 が成り立つ。
ゆえに、
よって、 が成り立つ。
**結論:**
ステップ1, 3より、数学的帰納法によって、4 以上のすべての自然数 に対して、不等式 が成り立つ。
## 最終的な答え
**(1)**
**(2)** (ただし、 は 4 以上の自然数)