整数の中で、2でも3でも5でも割り切れないものだけを小さい順に並べた数列がある。この数列の150番目の数を、選択肢の中から選ぶ問題。選択肢は以下の通り。 1: 541 2: 547 3: 557 4: 559 5: 563

数論整数の性質包除原理数列
2025/7/16

1. 問題の内容

整数の中で、2でも3でも5でも割り切れないものだけを小さい順に並べた数列がある。この数列の150番目の数を、選択肢の中から選ぶ問題。選択肢は以下の通り。
1: 541
2: 547
3: 557
4: 559
5: 563

2. 解き方の手順

まず、2, 3, 5のいずれかで割り切れる数の割合を考える。
1からnまでの整数について、
2で割り切れる数は n/2n/2 個、
3で割り切れる数は n/3n/3 個、
5で割り切れる数は n/5n/5 個。
ただし、これらを単純に足すと、2と3、2と5、3と5の公倍数が重複して数えられてしまうため、包除原理を用いる。
2と3で割り切れる数は n/6n/6 個、
2と5で割り切れる数は n/10n/10 個、
3と5で割り切れる数は n/15n/15 個、
2と3と5で割り切れる数は n/30n/30 個。
よって、2, 3, 5のいずれかで割り切れる数の個数は、
n/2+n/3+n/5n/6n/10n/15+n/30=(15+10+6532+1)n/30=22n/30=11n/15n/2 + n/3 + n/5 - n/6 - n/10 - n/15 + n/30 = (15+10+6-5-3-2+1)n/30 = 22n/30 = 11n/15 個。
したがって、2, 3, 5のいずれでも割り切れない数の個数は、
n11n/15=4n/15n - 11n/15 = 4n/15 個。
この数が150となるnを求める。
4n/15=1504n/15 = 150
n=15015/4=562.5n = 150 * 15 / 4 = 562.5
nは整数なので、n=562, 563付近で150番目の数が存在すると考えられる。
n = 562のとき、4n/15=4562/15=149.866...1504n/15 = 4*562/15 = 149.866... \approx 150
n = 563のとき、4n/15=4563/15=150.133...1504n/15 = 4*563/15 = 150.133... \approx 150
したがって、563より少し小さい数が150番目の数であると考えられる。選択肢の中で563に近い数は557, 559, 563なので、これらの数について2,3,5で割り切れるかどうかを確認していく。
541: 2, 3, 5で割り切れない。
547: 2, 3, 5で割り切れない。
557: 2, 3, 5で割り切れない。
559: 2で割り切れない、3で割り切れない、5で割り切れない。
563: 2で割り切れない、3で割り切れない、5で割り切れない。
大体のあたりを付けるために、540までに2,3,5で割り切れない数が何個あるかを計算する。
4n/15=4540/15=436=1444n/15 = 4*540/15 = 4*36 = 144
つまり、540までは144個。150-144 = 6個。
541から数えて6番目の数となる。
541, 547, 551, 553, 557, 559, 563のうち、2,3,5で割れない数は541, 547, 551, 553, 557, 559。6番目は559である。563は7番目。
559が正しいかを確かめる。559までの2,3,5で割り切れない数を計算する。
4559/15=149.064*559/15 = 149.06 約149個
559自身も2,3,5で割り切れないので、559は150番目である。

3. 最終的な答え

4: 559

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