実数 $a$ に対して、2つの直線 $$(a+2)x + (a+3)y = 10 \quad \cdots ①$$ $$6x + (2a-1)y = 5 \quad \cdots ②$$ がある。 (1) 直線①が $a$ の値にかかわらず通る定点の座標を求める。 (2) 直線①と②が平行であるときの $a$ の値を求める。 (3) 直線①と②が垂直であるときの $a$ の値を求める。

代数学直線方程式連立方程式定点平行垂直
2025/6/29

1. 問題の内容

実数 aa に対して、2つの直線
(a+2)x+(a+3)y=10(a+2)x + (a+3)y = 10 \quad \cdots ①
6x+(2a1)y=56x + (2a-1)y = 5 \quad \cdots ②
がある。
(1) 直線①が aa の値にかかわらず通る定点の座標を求める。
(2) 直線①と②が平行であるときの aa の値を求める。
(3) 直線①と②が垂直であるときの aa の値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
直線①の式を aa について整理すると
a(x+y)+(2x+3y)=10a(x+y) + (2x+3y) = 10
aa の値に関わらずこの式が成り立つためには、
x+y=0x+y = 0 \quad \cdots ③
2x+3y=102x+3y = 10 \quad \cdots ④
が同時に成り立つ必要がある。
③より y=xy = -x 。これを④に代入すると、
2x3x=102x - 3x = 10
x=10-x = 10
x=10x = -10
よって y=x=10y = -x = 10
したがって、求める定点の座標は (10,10)(-10, 10)
(2)
直線①と②が平行であるとき、それらの法線ベクトルの方向が同じである。直線①の法線ベクトルは (a+2a+3)\begin{pmatrix} a+2 \\ a+3 \end{pmatrix} であり、直線②の法線ベクトルは (62a1)\begin{pmatrix} 6 \\ 2a-1 \end{pmatrix} である。
よって、
(a+2)(2a1)=6(a+3)(a+2)(2a-1) = 6(a+3)
2a2a+4a2=6a+182a^2 - a + 4a - 2 = 6a + 18
2a2+3a2=6a+182a^2 + 3a - 2 = 6a + 18
2a23a20=02a^2 - 3a - 20 = 0
(2a+5)(a4)=0(2a+5)(a-4) = 0
a=52,4a = -\frac{5}{2}, 4
a=4a = 4 のとき、①は 6x+7y=106x+7y=10 であり、②は 6x+7y=56x+7y=5 である。この場合、2直線は平行である。
a=52a = -\frac{5}{2} のとき、①は 12x+12y=10-\frac{1}{2}x+\frac{1}{2}y=10, つまり x+y=20-x+y=20 であり、②は 6x6y=56x-6y=5, つまり 6x6y=56x-6y=5 である。この場合も2直線は平行である。
したがって、a=52,4a = -\frac{5}{2}, 4
(3)
直線①と②が垂直であるとき、それらの法線ベクトルは垂直である。つまり、法線ベクトルの内積が0になる。
(a+2)6+(a+3)(2a1)=0(a+2) \cdot 6 + (a+3) \cdot (2a-1) = 0
6a+12+2a2a+6a3=06a+12 + 2a^2 - a + 6a - 3 = 0
2a2+11a+9=02a^2 + 11a + 9 = 0
(2a+9)(a+1)=0(2a+9)(a+1) = 0
a=92,1a = -\frac{9}{2}, -1

3. 最終的な答え

(1) 定点の座標: (10,10)(-10, 10)
(2) 平行であるときの aa の値: a=52,4a = -\frac{5}{2}, 4
(3) 垂直であるときの aa の値: a=92,1a = -\frac{9}{2}, -1

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