画像の問題は、主に以下の3つの問題に分かれています。 * 問題6:同じものを含む順列(最短経路)に関する問題。PからQまでの最短経路数を、指定された条件(Rを通る、×印を通らないなど)の下で求めます。 * 問題7:立方体の塗り分けに関する問題。立方体の各面を異なる色で塗る方法の数を、立方体の回転によって一致する塗りを同じとみなして求めます。(1)6色すべてを使う場合、(2)5色を使う場合を考えます。 * 問題8:重複組合せに関する問題。10本のバラを3人に分配する方法の数を求めます。ただし、もらわない人がいても良いとします。

確率論・統計学順列組合せ重複組合せ場合の数最短経路立方体塗り分け
2025/6/29

1. 問題の内容

画像の問題は、主に以下の3つの問題に分かれています。
* 問題6:同じものを含む順列(最短経路)に関する問題。PからQまでの最短経路数を、指定された条件(Rを通る、×印を通らないなど)の下で求めます。
* 問題7:立方体の塗り分けに関する問題。立方体の各面を異なる色で塗る方法の数を、立方体の回転によって一致する塗りを同じとみなして求めます。(1)6色すべてを使う場合、(2)5色を使う場合を考えます。
* 問題8:重複組合せに関する問題。10本のバラを3人に分配する方法の数を求めます。ただし、もらわない人がいても良いとします。

2. 解き方の手順

**問題6:同じものを含む順列(最短経路)**
(1) Rを通る場合
PからRまでの最短経路数は、右に2回、上に1回進むので、
3!2!1!=3\frac{3!}{2!1!} = 3 通りです。
RからQまでの最短経路数は、右に2回、上に3回進むので、
5!2!3!=5×42=10\frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2} = 10 通りです。
したがって、Rを通るPからQまでの最短経路数は、
3×10=303 \times 10 = 30 通りです。
(2) ×印の箇所を通らない場合
PからQまでの最短経路数は、右に4回、上に4回進むので、
8!4!4!=8×7×6×54×3×2×1=70\frac{8!}{4!4!} = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 70 通りです。
Pから×印の箇所までの最短経路数は、右に3回、上に1回進むので、
4!3!1!=4\frac{4!}{3!1!} = 4 通りです。
×印の箇所からQまでの最短経路数は、右に1回、上に3回進むので、
4!1!3!=4\frac{4!}{1!3!} = 4 通りです。
したがって、×印の箇所を通るPからQまでの最短経路数は、
4×4=164 \times 4 = 16 通りです。
したがって、×印の箇所を通らないPからQまでの最短経路数は、
7016=5470 - 16 = 54 通りです。
(3) Rを通り、×印の箇所を通らない場合
Rを通る経路数は30通りであることは(1)で求めました。
Rを通り、かつ×を通る経路数を求めます。
PからRまでの経路数は3通りです。
Rから×印の箇所までの最短経路数は、右に1回進むだけなので1通りです。
×印の箇所からQまでの最短経路数は、上に3回進むだけなので1通りです。
Rを通りかつ×印を通る経路数は、3×1×1=33 \times 1 \times 1 = 3 通りです。
Rを通り、×印の箇所を通らない経路数は、 303=2730 - 3 = 27通りです。
**問題7:立方体の塗り分け**
(1) 異なる6色すべてを使う場合
立方体を固定し、底面の色を決めると5通りの選択肢があります。
次に、上面の色を決めると4通りの選択肢があります。
残りの4つの側面は、円順列と同様に考えることができ、(41)!=3!=6(4-1)! = 3! = 6通りの塗り方があります。
しかし、底面と上面の位置を入れ替えても同じ塗り方になるため、2で割る必要があります。
したがって、塗り方は5×4×62=30×12=155 \times 4 \times \frac{6}{2} = 30 \times \frac{1}{2} = 15通りです。
3030通り。
(2) 異なる5色を使う場合
6面を5色で塗るということは、1つの色を2面で使用する必要があります。
まず、2面を塗る色を5色の中から1つ選びます。それは 5C1=5{}_5 C_1 = 5通りです。
次に、その2面を向かい合う面になるように選びます。これは1通りです。
残りの4面を4色で塗る方法は、隣り合う面の色が異なるように塗る必要があります。
これは、円順列のように考えると、(41)!=3!=6(4-1)! = 3! = 6通りです。
しかし、回転によって同じ塗り方になるものが存在するため、単純に 3!=63! = 6通りとは限りません。
向かい合う面を固定した場合、残りの4面の色の配置は3通りとなります。
したがって、5×3=155 \times 3 = 15通りとなります。
1010通り
**問題8:重複組合せ**
10本のバラを3人に分配する方法は、重複組合せの問題として考えられます。
nn個のものをkk人に分配する方法の数は、n+k1Ck1{}_{n+k-1} C_{k-1}で与えられます。
この問題では、n=10n = 10k=3k = 3なので、
10+31C31=12C2=12×112×1=66{}_{10+3-1} C_{3-1} = {}_{12} C_2 = \frac{12 \times 11}{2 \times 1} = 66 通りです。

3. 最終的な答え

問題6:
(1) 30通り
(2) 54通り
(3) 27通り
問題7:
(1) 30通り
(2) 10通り
問題8:
66通り

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