原点Oを中心とする半径1の円周上に3点A, B, Cがある。$\angle AOB = \theta$, $\angle BOC = \frac{\pi}{2}$である。ただし、Aの座標は(1, 0)で、Bは第2象限、Cは第3象限の点である。 (1) $\triangle ABC$の面積Sを$\theta$で表せ。 (2) Sの最大値と、そのときの$\theta$の値を求めよ。

幾何学三角関数面積最大値ベクトル
2025/6/29

1. 問題の内容

原点Oを中心とする半径1の円周上に3点A, B, Cがある。AOB=θ\angle AOB = \theta, BOC=π2\angle BOC = \frac{\pi}{2}である。ただし、Aの座標は(1, 0)で、Bは第2象限、Cは第3象限の点である。
(1) ABC\triangle ABCの面積Sをθ\thetaで表せ。
(2) Sの最大値と、そのときのθ\thetaの値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) ABC\triangle ABCの面積Sをθ\thetaで表す。
A(1, 0), B(cosθ\theta, sinθ\theta), C(cos(θ+π2\theta+\frac{\pi}{2}), sin(θ+π2\theta+\frac{\pi}{2})) = (-sinθ\theta, cosθ\theta)
ABC\triangle ABCの面積Sは、ベクトルを用いて
S=12(xBxA)(yCyA)(xCxA)(yByA)S = \frac{1}{2} |(x_B-x_A)(y_C-y_A) - (x_C-x_A)(y_B-y_A)|
S=12(cosθ1)(cosθ0)(sinθ1)(sinθ0)S = \frac{1}{2} |(cos\theta-1)(cos\theta-0) - (-sin\theta-1)(sin\theta-0)|
S=12cos2θcosθ+sin2θ+sinθS = \frac{1}{2} |cos^2\theta - cos\theta + sin^2\theta + sin\theta|
S=121cosθ+sinθS = \frac{1}{2} |1 - cos\theta + sin\theta|
θ\thetaは第2象限の角なので、π2<θ<π\frac{\pi}{2} < \theta < \pi。したがって、1cosθ+sinθ>01 - cos\theta + sin\theta > 0
S=12(1cosθ+sinθ)S = \frac{1}{2} (1 - cos\theta + sin\theta)
(2) Sの最大値と、そのときのθ\thetaの値を求める。
S=12(1cosθ+sinθ)=12(1+2sin(θπ4))S = \frac{1}{2} (1 - cos\theta + sin\theta) = \frac{1}{2} (1 + \sqrt{2} sin(\theta - \frac{\pi}{4}))
π2<θ<π\frac{\pi}{2} < \theta < \piなので、π4<θπ4<3π4\frac{\pi}{4} < \theta - \frac{\pi}{4} < \frac{3\pi}{4}
したがって、θπ4=π2\theta - \frac{\pi}{4} = \frac{\pi}{2}のとき、sin(θπ4)sin(\theta - \frac{\pi}{4})は最大値1をとる。
θ=3π4\theta = \frac{3\pi}{4}
Sの最大値は、
S=12(1+2×1)=1+22S = \frac{1}{2} (1 + \sqrt{2} \times 1) = \frac{1 + \sqrt{2}}{2}

3. 最終的な答え

(1) S=12(1cosθ+sinθ)S = \frac{1}{2} (1 - cos\theta + sin\theta)
(2) Sの最大値: 1+22\frac{1 + \sqrt{2}}{2}, θ=3π4\theta = \frac{3\pi}{4}

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