3つの2次関数 $y=x^2+ax+b$ (1), $y=x^2+cx+d$ (2), $y=x^2+ex+f$ (3) が与えられています。これらのグラフの位置関係が図で示されており、(1)と(2)のグラフの軸が同じであることが分かっています。 (1) (i) $a-c$ と $0$, $b-d$ と $0$ の大小関係を不等号または等号で答える。 (ii) $a, c, e$ の符号の組み合わせとして正しいものを選択肢から選ぶ。 (2) (3)のグラフを$x$軸方向に4, $y$軸方向に1だけ平行移動すると、(1)のグラフと重なるとき、$e$と$f$をそれぞれ$a$と$b$を用いて表す。

代数学二次関数グラフ平行移動不等式
2025/6/30

1. 問題の内容

3つの2次関数 y=x2+ax+by=x^2+ax+b (1), y=x2+cx+dy=x^2+cx+d (2), y=x2+ex+fy=x^2+ex+f (3) が与えられています。これらのグラフの位置関係が図で示されており、(1)と(2)のグラフの軸が同じであることが分かっています。
(1) (i) aca-c00, bdb-d00 の大小関係を不等号または等号で答える。
(ii) a,c,ea, c, e の符号の組み合わせとして正しいものを選択肢から選ぶ。
(2) (3)のグラフをxx軸方向に4, yy軸方向に1だけ平行移動すると、(1)のグラフと重なるとき、eeffをそれぞれaabbを用いて表す。

2. 解き方の手順

(1) (i)
グラフ(1)と(2)の軸が同じなので、a2=c2-\frac{a}{2} = -\frac{c}{2}。よって、a=ca=c となり、ac=0a-c = 0。したがって、aca-c (ア) 00 は 2 (=) です。
図から、グラフ(1)はグラフ(2)よりも上に位置しているので、b>db > d となり、bd>0b-d > 0。したがって、bdb-d (イ) 00 は 3 (>) です。
(ii)
グラフ(1)と(2)は下に凸なので、x2x^2の係数は正です。
グラフ(1)と(2)の軸はyy軸の左側にあるので、a2<0-\frac{a}{2} < 0 より a>0a > 0c2<0 -\frac{c}{2} < 0 より c>0c > 0
グラフ(3)の軸はyy軸の右側にあるので、e2>0-\frac{e}{2} > 0 より e<0e < 0
したがって、a,c,ea, c, e の符号は +, +, - であり、選択肢の中でこれは 2 に対応します。
(2)
グラフ(3) y=x2+ex+fy = x^2+ex+fxx軸方向に4, yy軸方向に1だけ平行移動すると、グラフは
y1=(x4)2+e(x4)+fy - 1 = (x-4)^2 + e(x-4) + f
y=x28x+16+ex4e+f+1y = x^2 -8x + 16 + ex - 4e + f + 1
y=x2+(e8)x+164e+f+1y = x^2 + (e-8)x + 16 - 4e + f + 1
となります。
これがグラフ(1) y=x2+ax+by=x^2+ax+b と一致するので、
e8=ae-8 = a
164e+f+1=b16 - 4e + f + 1 = b
したがって、
e=a+8e = a + 8
f=b17+4e=b17+4(a+8)=b17+4a+32=4a+b+15f = b - 17 + 4e = b - 17 + 4(a+8) = b - 17 + 4a + 32 = 4a + b + 15
よって、e=a+8e = a + 8, f=4a+b+15f = 4a + b + 15 となります。

3. 最終的な答え

(1) (i) (ア) 2, (イ) 3
(ii) 2
(2) e=a+8e = a + 8, f=4a+b+15f = 4a + b + 15

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