$\theta$ についての方程式 $\cos 2\theta - 2a\cos\theta + 2a + 1 = 0$ ($0 \le \theta \le \pi$) が与えられています。ここで、$a$ は定数です。 (1) 方程式が $\theta = \frac{\pi}{2}$ を解にもつとき、$a$ の値を求めます。 (2) $t = \cos\theta$ とおくとき、$\cos 2\theta$ を $t$ を用いて表します。 (3) 方程式を満たす $\theta$ の値がただ 1 つであるとき、$a$ の値の範囲を求めます。

代数学三角関数二次方程式方程式解の個数倍角の公式範囲
2025/7/4

1. 問題の内容

θ\theta についての方程式 cos2θ2acosθ+2a+1=0\cos 2\theta - 2a\cos\theta + 2a + 1 = 0 (0θπ0 \le \theta \le \pi) が与えられています。ここで、aa は定数です。
(1) 方程式が θ=π2\theta = \frac{\pi}{2} を解にもつとき、aa の値を求めます。
(2) t=cosθt = \cos\theta とおくとき、cos2θ\cos 2\thetatt を用いて表します。
(3) 方程式を満たす θ\theta の値がただ 1 つであるとき、aa の値の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

(1) θ=π2\theta = \frac{\pi}{2} を与えられた方程式に代入します。
cos(2π2)2acos(π2)+2a+1=0\cos(2 \cdot \frac{\pi}{2}) - 2a\cos(\frac{\pi}{2}) + 2a + 1 = 0
cos(π)2a0+2a+1=0\cos(\pi) - 2a \cdot 0 + 2a + 1 = 0
1+0+2a+1=0-1 + 0 + 2a + 1 = 0
2a=02a = 0
a=0a = 0
(2) cos2θ\cos 2\theta を倍角の公式を用いて tt で表します。cos2θ=2cos2θ1\cos 2\theta = 2\cos^2\theta - 1 なので、cos2θ=2t21\cos 2\theta = 2t^2 - 1 となります。
(3) 与えられた方程式 cos2θ2acosθ+2a+1=0\cos 2\theta - 2a\cos\theta + 2a + 1 = 0 に、cos2θ=2t21\cos 2\theta = 2t^2 - 1t=cosθt = \cos\theta を代入します。
2t212at+2a+1=02t^2 - 1 - 2at + 2a + 1 = 0
2t22at+2a=02t^2 - 2at + 2a = 0
t2at+a=0t^2 - at + a = 0
この tt に関する二次方程式を満たす θ\theta がただ 1 つ存在するためには、以下のいずれかが必要です。
(i) 二次方程式が重解を持ち、その解が t=cosθt = \cos\theta の範囲 (1t1 -1 \le t \le 1 ) に含まれる。
(ii) 二次方程式が異なる 2 つの解を持ち、そのうち 1 つだけが 1t1 -1 \le t \le 1 の範囲に含まれる。
二次方程式の判別式 D=(a)24(1)(a)=a24aD = (-a)^2 - 4(1)(a) = a^2 - 4a です。
(i) D=0D = 0 のとき、a24a=0a^2 - 4a = 0 より a(a4)=0a(a-4) = 0。よって a=0a = 0 または a=4a = 4
a=0a = 0 のとき、t2=0t^2 = 0 より t=0t = 0。これは 1t1-1 \le t \le 1 を満たします。
a=4a = 4 のとき、t24t+4=0t^2 - 4t + 4 = 0 より (t2)2=0(t-2)^2 = 0。よって t=2t = 2。これは 1t1-1 \le t \le 1 を満たしません。
a=0a = 0 のとき、t=cosθ=0t = \cos \theta = 0 より θ=π2\theta = \frac{\pi}{2} となり、条件を満たします。
(ii) f(t)=t2at+af(t) = t^2 - at + a とおきます。θ\theta がただ 1 つ存在するためには f(1)f(1)<0f(-1)f(1) < 0 または f(1)=0f(-1) = 0 または f(1)=0f(1) = 0で、この時の解が1<t<1-1 < t < 1の範囲に入っている必要があります。
f(1)=(1)2a(1)+a=1+a+a=2a+1f(-1) = (-1)^2 - a(-1) + a = 1 + a + a = 2a + 1
f(1)=12a(1)+a=1a+a=1f(1) = 1^2 - a(1) + a = 1 - a + a = 1
f(1)f(1)=(2a+1)(1)=2a+1<0f(-1)f(1) = (2a + 1)(1) = 2a + 1 < 0 より a<12a < -\frac{1}{2}
f(1)=2a+1=0f(-1) = 2a + 1 = 0のとき、a=12a = -\frac{1}{2}t2+12t12=0t^2 + \frac{1}{2}t - \frac{1}{2} = 0より 2t2+t1=02t^2 + t - 1 = 0, (2t1)(t+1)=0(2t - 1)(t+1) = 0t=12,1t = \frac{1}{2}, -1θ\theta の範囲は 0θπ0 \le \theta \le \piなので、この条件も満たします。
したがって、 a12,a=0a \le -\frac{1}{2}, a = 0

3. 最終的な答え

(1) a=0a = 0
(2) cos2θ=2t21\cos 2\theta = 2t^2 - 1
(3) a12,a=0a \le -\frac{1}{2}, a = 0

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