問題は、三角形ABCにおいて、頂点Aから辺BCに下ろした垂線の足をHとするとき、線分AHの長さを求める問題です。図には余弦定理と、垂線に関するヒントが記載されています。

幾何学三角形垂線余弦定理三平方の定理辺の長さ
2025/6/30

1. 問題の内容

問題は、三角形ABCにおいて、頂点Aから辺BCに下ろした垂線の足をHとするとき、線分AHの長さを求める問題です。図には余弦定理と、垂線に関するヒントが記載されています。

2. 解き方の手順

まず、与えられた情報から、BHとCHの長さを計算します。
BH=ccosBBH = c \cos B
CH=accosBCH = a - c \cos B
次に、三角形ABHと三角形ACHは直角三角形なので、三平方の定理を利用します。
三角形ABHにおいて、
AH2+BH2=c2AH^2 + BH^2 = c^2
AH2+(ccosB)2=c2AH^2 + (c \cos B)^2 = c^2
AH2=c2c2cos2BAH^2 = c^2 - c^2 \cos^2 B
三角形ACHにおいて、
AH2+CH2=b2AH^2 + CH^2 = b^2
AH2+(accosB)2=b2AH^2 + (a - c \cos B)^2 = b^2
AH2=b2(accosB)2AH^2 = b^2 - (a - c \cos B)^2
上記2つの式からAH2AH^2を消去して、AHAHを求めることを考えます。
c2c2cos2B=b2(accosB)2c^2 - c^2 \cos^2 B = b^2 - (a - c \cos B)^2
c2c2cos2B=b2(a22accosB+c2cos2B)c^2 - c^2 \cos^2 B = b^2 - (a^2 - 2ac \cos B + c^2 \cos^2 B)
c2c2cos2B=b2a2+2accosBc2cos2Bc^2 - c^2 \cos^2 B = b^2 - a^2 + 2ac \cos B - c^2 \cos^2 B
c2=b2a2+2accosBc^2 = b^2 - a^2 + 2ac \cos B
2accosB=a2+c2b22ac \cos B = a^2 + c^2 - b^2
cosB=a2+c2b22ac\cos B = \frac{a^2 + c^2 - b^2}{2ac}
これをAH2=c2c2cos2BAH^2 = c^2 - c^2 \cos^2 Bに代入します。
AH2=c2c2(a2+c2b22ac)2AH^2 = c^2 - c^2 (\frac{a^2 + c^2 - b^2}{2ac})^2
AH2=c2c2(a2+c2b2)24a2c2AH^2 = c^2 - c^2 \frac{(a^2 + c^2 - b^2)^2}{4a^2c^2}
AH2=c2(a2+c2b2)24a2AH^2 = c^2 - \frac{(a^2 + c^2 - b^2)^2}{4a^2}
AH2=4a2c2(a2+c2b2)24a2AH^2 = \frac{4a^2c^2 - (a^2 + c^2 - b^2)^2}{4a^2}
AH=4a2c2(a2+c2b2)24a2AH = \sqrt{\frac{4a^2c^2 - (a^2 + c^2 - b^2)^2}{4a^2}}
AH=4a2c2(a2+c2b2)22aAH = \frac{\sqrt{4a^2c^2 - (a^2 + c^2 - b^2)^2}}{2a}

3. 最終的な答え

AH=4a2c2(a2+c2b2)22aAH = \frac{\sqrt{4a^2c^2 - (a^2 + c^2 - b^2)^2}}{2a}

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