(1) 点 $(2,4)$ を通り、直線 $2x+3y-6=0$ に平行な直線と垂直な直線の方程式を求めよ。 (2) 方程式 $x^2+y^2+4x-6y+4=0$ で示される円の中心と半径を求めよ。 (3) 点 $(1,1)$, $(2,-1)$, $(3,2)$ を通る円の方程式を求めよ。 (4) $\alpha$ が鋭角で、 $\tan\alpha=2$ のとき、 $\cos\alpha$ および $\sin\alpha$ の値を求めよ。

幾何学直線の方程式円の方程式三角比座標平面
2025/6/30

1. 問題の内容

(1) 点 (2,4)(2,4) を通り、直線 2x+3y6=02x+3y-6=0 に平行な直線と垂直な直線の方程式を求めよ。
(2) 方程式 x2+y2+4x6y+4=0x^2+y^2+4x-6y+4=0 で示される円の中心と半径を求めよ。
(3) 点 (1,1)(1,1), (2,1)(2,-1), (3,2)(3,2) を通る円の方程式を求めよ。
(4) α\alpha が鋭角で、 tanα=2\tan\alpha=2 のとき、 cosα\cos\alpha および sinα\sin\alpha の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
まず、与えられた直線の式を yy について解きます。
2x+3y6=02x+3y-6=0 より、 3y=2x+63y = -2x + 6 なので、y=23x+2y = -\frac{2}{3}x + 2 です。
平行な直線の傾きは同じなので、求める直線の傾きは 23-\frac{2}{3} です。点 (2,4)(2,4) を通るので、y=23x+ny = -\frac{2}{3}x + nx=2,y=4x=2, y=4 を代入して nn を求めます。
4=23(2)+n4 = -\frac{2}{3}(2) + n より 4=43+n4 = -\frac{4}{3} + n なので n=4+43=163n = 4 + \frac{4}{3} = \frac{16}{3} です。
したがって、平行な直線の方程式は y=23x+163y = -\frac{2}{3}x + \frac{16}{3} 、つまり 2x+3y16=02x + 3y - 16 = 0 です。
垂直な直線の傾きを mm とすると、 (23)m=1(-\frac{2}{3})m = -1 より m=32m = \frac{3}{2} です。点 (2,4)(2,4) を通るので、y=32x+ny = \frac{3}{2}x + nx=2,y=4x=2, y=4 を代入して nn を求めます。
4=32(2)+n4 = \frac{3}{2}(2) + n より 4=3+n4 = 3 + n なので n=1n = 1 です。
したがって、垂直な直線の方程式は y=32x+1y = \frac{3}{2}x + 1 、つまり 3x2y+2=03x - 2y + 2 = 0 です。
(2)
x2+y2+4x6y+4=0x^2+y^2+4x-6y+4=0 を平方完成します。
(x2+4x)+(y26y)+4=0(x^2+4x) + (y^2-6y) + 4 = 0
(x2+4x+4)4+(y26y+9)9+4=0(x^2+4x+4) - 4 + (y^2-6y+9) - 9 + 4 = 0
(x+2)2+(y3)29=0(x+2)^2 + (y-3)^2 - 9 = 0
(x+2)2+(y3)2=9=32(x+2)^2 + (y-3)^2 = 9 = 3^2
したがって、円の中心は (2,3)(-2,3) であり、半径は 33 です。
(3)
求める円の方程式を x2+y2+ax+by+c=0x^2+y^2+ax+by+c=0 とします。
(1,1)(1,1) を通るので、1+1+a+b+c=01+1+a+b+c=0 より a+b+c=2a+b+c=-2 です。
(2,1)(2,-1) を通るので、4+1+2ab+c=04+1+2a-b+c=0 より 2ab+c=52a-b+c=-5 です。
(3,2)(3,2) を通るので、9+4+3a+2b+c=09+4+3a+2b+c=0 より 3a+2b+c=133a+2b+c=-13 です。
これらの3つの式から a,b,ca, b, c を求めます。
2ab+c=52a-b+c = -5 から a+b+c=2a+b+c=-2 を引くと a2b=3a-2b=-3
3a+2b+c=133a+2b+c = -13 から a+b+c=2a+b+c=-2 を引くと 2a+b=112a+b=-11
a2b=3a-2b=-3 より a=2b3a=2b-3。これを 2a+b=112a+b=-11 に代入すると、2(2b3)+b=112(2b-3)+b=-11 より 4b6+b=114b-6+b=-11 なので 5b=55b=-5 、したがって b=1b=-1 です。
a=2b3a=2b-3 より a=2(1)3=5a=2(-1)-3=-5 です。
a+b+c=2a+b+c=-2 より 51+c=2-5-1+c=-2 なので c=4c=4 です。
したがって、求める円の方程式は x2+y25xy+4=0x^2+y^2-5x-y+4=0 です。
(4)
α\alpha が鋭角なので、0<α<π20 < \alpha < \frac{\pi}{2} です。
tanα=2\tan\alpha = 2 なので、tan2α=4\tan^2\alpha = 4 です。
1cos2α=1+tan2α\frac{1}{\cos^2\alpha} = 1 + \tan^2\alpha なので、1cos2α=1+4=5\frac{1}{\cos^2\alpha} = 1+4 = 5 です。
cos2α=15\cos^2\alpha = \frac{1}{5} なので、cosα=±15\cos\alpha = \pm\frac{1}{\sqrt{5}} です。α\alpha が鋭角なので、cosα>0\cos\alpha > 0 です。したがって、cosα=15=55\cos\alpha = \frac{1}{\sqrt{5}} = \frac{\sqrt{5}}{5} です。
sinα=tanαcosα=2(15)=25=255\sin\alpha = \tan\alpha \cos\alpha = 2(\frac{1}{\sqrt{5}}) = \frac{2}{\sqrt{5}} = \frac{2\sqrt{5}}{5} です。

3. 最終的な答え

(1) 平行な直線:2x+3y16=02x + 3y - 16 = 0 、垂直な直線:3x2y+2=03x - 2y + 2 = 0
(2) 円の中心:(2,3)(-2,3) 、半径:33
(3) 円の方程式:x2+y25xy+4=0x^2+y^2-5x-y+4=0
(4) cosα=55\cos\alpha = \frac{\sqrt{5}}{5}sinα=255\sin\alpha = \frac{2\sqrt{5}}{5}

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