A$(-1, 1)$, B$(4, 16)$を通る直線の傾きは、$\frac{16 - 1}{4 - (-1)} = \frac{15}{5} = 3$ である。 よって、直線ABの方程式は、$y - 1 = 3(x - (-1))$ より、$y = 3x + 4$ となる。

幾何学面積最大値最小値直角三角形三平方の定理放物線距離
2025/7/3
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1. 問題の内容

問題161:点P(t,t2)(t, t^2)は、放物線 y=x2y = x^2 上の点であり、2点A(1,1)(-1, 1), B(4,16)(4, 16)の間にある。このとき、三角形APBの面積の最大値を求めよ。
問題162:AB=63=6\sqrt{3}, CA=9=9, C=90\angle C = 90^\circ の直角三角形ABCがある。点Pは頂点CからAまで辺CA上を毎秒3の速さで進む。点QはPと同時に頂点Bを出発し、頂点Cまで辺BC上を毎秒3\sqrt{3}の速さで進む。このとき、P, Q間の距離の最小値を求めよ。
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2. 解き方の手順

### 問題161

1. 直線ABの方程式を求める。

A(1,1)(-1, 1), B(4,16)(4, 16)を通る直線の傾きは、1614(1)=155=3\frac{16 - 1}{4 - (-1)} = \frac{15}{5} = 3 である。
よって、直線ABの方程式は、y1=3(x(1))y - 1 = 3(x - (-1)) より、y=3x+4y = 3x + 4 となる。

2. 点P$(t, t^2)$ と直線ABの距離dを求める。

(x0,y0)(x_0, y_0) と直線 ax+by+c=0ax + by + c = 0 の距離は ax0+by0+ca2+b2\frac{|ax_0 + by_0 + c|}{\sqrt{a^2 + b^2}} で求められる。
直線ABの方程式は、3xy+4=03x - y + 4 = 0 と変形できるので、点P(t,t2)(t, t^2) と直線ABの距離dは、
d=3tt2+432+(1)2=t2+3t+410=(t32)2+25410d = \frac{|3t - t^2 + 4|}{\sqrt{3^2 + (-1)^2}} = \frac{|-t^2 + 3t + 4|}{\sqrt{10}} = \frac{|-(t - \frac{3}{2})^2 + \frac{25}{4}|}{\sqrt{10}}

3. 三角形APBの面積Sを求める。

三角形APBの面積Sは、12×AB×d\frac{1}{2} \times AB \times d で求められる。
AB=(4(1))2+(161)2=52+152=25+225=250=510AB = \sqrt{(4 - (-1))^2 + (16 - 1)^2} = \sqrt{5^2 + 15^2} = \sqrt{25 + 225} = \sqrt{250} = 5\sqrt{10}
S=12×510×t2+3t+410=52t2+3t+4S = \frac{1}{2} \times 5\sqrt{10} \times \frac{|-t^2 + 3t + 4|}{\sqrt{10}} = \frac{5}{2} |-t^2 + 3t + 4|

4. 面積Sが最大になるtの値を求める。

f(t)=t2+3t+4f(t) = -t^2 + 3t + 4 とおくと、これは上に凸の放物線である。
A(1,1)(-1, 1)とB(4,16)(4, 16)の間にあるので、1<t<4-1 < t < 4 である。
f(t)=(t32)2+254f(t) = -(t - \frac{3}{2})^2 + \frac{25}{4}
t=32t = \frac{3}{2} のとき、f(t)f(t) は最大値 254\frac{25}{4} をとる。

5. 面積Sの最大値を求める。

Smax=52×254=1258S_{max} = \frac{5}{2} \times \frac{25}{4} = \frac{125}{8}
### 問題162

1. BCの長さを求める。

ABC\triangle ABCC=90\angle C = 90^\circの直角三角形なので、三平方の定理より、AB2=AC2+BC2AB^2 = AC^2 + BC^2 が成り立つ。
(63)2=92+BC2(6\sqrt{3})^2 = 9^2 + BC^2
108=81+BC2108 = 81 + BC^2
BC2=27BC^2 = 27
BC=27=33BC = \sqrt{27} = 3\sqrt{3}

2. 時間tにおけるP, Qの位置を求める。

PはCからAへ毎秒3の速さで進むので、時間tにおけるCPの長さは 3t3t である。よって、APの長さは 93t9 - 3t である。
QはBからCへ毎秒3\sqrt{3}の速さで進むので、時間tにおけるBQの長さは 3t\sqrt{3}t である。よって、CQの長さは 333t=3(3t)3\sqrt{3} - \sqrt{3}t = \sqrt{3}(3-t)である。

3. P, Q間の距離Lを求める。

PCQ\triangle PCQC=90\angle C = 90^\circの直角三角形なので、三平方の定理より、PQ2=CP2+CQ2PQ^2 = CP^2 + CQ^2 が成り立つ。
PQ2=(3t)2+(3(3t))2=9t2+3(96t+t2)=9t2+2718t+3t2=12t218t+27=L2PQ^2 = (3t)^2 + (\sqrt{3}(3-t))^2 = 9t^2 + 3(9 - 6t + t^2) = 9t^2 + 27 - 18t + 3t^2 = 12t^2 - 18t + 27 = L^2

4. PQ間の距離Lの最小値を求める。

L2=12t218t+27=12(t232t)+27=12(t34)212(916)+27=12(t34)2274+1084=12(t34)2+814L^2 = 12t^2 - 18t + 27 = 12(t^2 - \frac{3}{2}t) + 27 = 12(t - \frac{3}{4})^2 - 12(\frac{9}{16}) + 27 = 12(t - \frac{3}{4})^2 - \frac{27}{4} + \frac{108}{4} = 12(t - \frac{3}{4})^2 + \frac{81}{4}
L2L^2t=34t = \frac{3}{4} のとき最小値 814\frac{81}{4} をとる。
このとき、L=814=92L = \sqrt{\frac{81}{4}} = \frac{9}{2}
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3. 最終的な答え

問題161:1258\frac{125}{8}
問題162:92\frac{9}{2}

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