与えられた2つの円のそれぞれについて、中心の座標と半径を求め、中心間の距離と半径の和、差を比較することで、2つの円の位置関係を判定します。

幾何学座標平面円の位置関係平方完成
2025/6/30

1. 問題の内容

与えられた2つの円のそれぞれについて、中心の座標と半径を求め、中心間の距離と半径の和、差を比較することで、2つの円の位置関係を判定します。

2. 解き方の手順

(1)
円1: x2+y2=9x^2 + y^2 = 9
中心: (0,0)(0, 0)、半径: r1=9=3r_1 = \sqrt{9} = 3
円2: (x1)2+(y2)2=36(x-1)^2 + (y-2)^2 = 36
中心: (1,2)(1, 2)、半径: r2=36=6r_2 = \sqrt{36} = 6
中心間の距離 d=(10)2+(20)2=1+4=5d = \sqrt{(1-0)^2 + (2-0)^2} = \sqrt{1 + 4} = \sqrt{5}
r1+r2=3+6=9r_1 + r_2 = 3 + 6 = 9
r1r2=36=3|r_1 - r_2| = |3 - 6| = 3
d<r1r2d < |r_1 - r_2| なので、円1は円2の内部にある(内包する)。
(2)
円1: (x3)2+y2=4(x-3)^2 + y^2 = 4
中心: (3,0)(3, 0)、半径: r1=4=2r_1 = \sqrt{4} = 2
円2: x2+y22x+4y+4=0x^2 + y^2 - 2x + 4y + 4 = 0 を平方完成する。
(x22x)+(y2+4y)+4=0(x^2 - 2x) + (y^2 + 4y) + 4 = 0
(x22x+1)+(y2+4y+4)+414=0(x^2 - 2x + 1) + (y^2 + 4y + 4) + 4 - 1 - 4 = 0
(x1)2+(y+2)2=1(x - 1)^2 + (y + 2)^2 = 1
中心: (1,2)(1, -2)、半径: r2=1=1r_2 = \sqrt{1} = 1
中心間の距離 d=(31)2+(0(2))2=4+4=8=22d = \sqrt{(3-1)^2 + (0-(-2))^2} = \sqrt{4 + 4} = \sqrt{8} = 2\sqrt{2}
r1+r2=2+1=3r_1 + r_2 = 2 + 1 = 3
r1r2=21=1|r_1 - r_2| = |2 - 1| = 1
r1r2<d<r1+r2|r_1 - r_2| < d < r_1 + r_2 なので、2つの円は2点で交わる。
(3)
円1: x2+y2+2x8y73=0x^2 + y^2 + 2x - 8y - 73 = 0 を平方完成する。
(x2+2x)+(y28y)73=0(x^2 + 2x) + (y^2 - 8y) - 73 = 0
(x2+2x+1)+(y28y+16)73116=0(x^2 + 2x + 1) + (y^2 - 8y + 16) - 73 - 1 - 16 = 0
(x+1)2+(y4)2=90(x + 1)^2 + (y - 4)^2 = 90
中心: (1,4)(-1, 4)、半径: r1=90=310r_1 = \sqrt{90} = 3\sqrt{10}
円2: x2+y2+4x2y35=0x^2 + y^2 + 4x - 2y - 35 = 0 を平方完成する。
(x2+4x)+(y22y)35=0(x^2 + 4x) + (y^2 - 2y) - 35 = 0
(x2+4x+4)+(y22y+1)3541=0(x^2 + 4x + 4) + (y^2 - 2y + 1) - 35 - 4 - 1 = 0
(x+2)2+(y1)2=40(x + 2)^2 + (y - 1)^2 = 40
中心: (2,1)(-2, 1)、半径: r2=40=210r_2 = \sqrt{40} = 2\sqrt{10}
中心間の距離 d=(1(2))2+(41)2=1+9=10d = \sqrt{(-1 - (-2))^2 + (4 - 1)^2} = \sqrt{1 + 9} = \sqrt{10}
r1+r2=310+210=510r_1 + r_2 = 3\sqrt{10} + 2\sqrt{10} = 5\sqrt{10}
r1r2=310210=10|r_1 - r_2| = |3\sqrt{10} - 2\sqrt{10}| = \sqrt{10}
d=r1r2d = |r_1 - r_2| なので、円2は円1に内接する。

3. 最終的な答え

(1) 円1は円2の内部にある。
(2) 2つの円は2点で交わる。
(3) 円2は円1に内接する。

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