自然数 $n$ に対して、$6^n - 1$ が $5$ の倍数であることを数学的帰納法を用いて証明する問題です。空欄 (1) から (6) に当てはまる式を答えます。

数論数学的帰納法整数の性質倍数
2025/6/30

1. 問題の内容

自然数 nn に対して、6n16^n - 155 の倍数であることを数学的帰納法を用いて証明する問題です。空欄 (1) から (6) に当てはまる式を答えます。

2. 解き方の手順

(1) n=1n=1 のとき、6116^1 - 1 を計算します。
(2) n=kn=k のとき、6k1=5m6^k - 1 = 5m と表されると仮定します。
(3) n=k+1n=k+1 のとき、6k+116^{k+1} - 155 の倍数になることを示します。
6k+11=66k16^{k+1} - 1 = 6 \cdot 6^k - 1 と変形します。
仮定より 6k=5m+16^k = 5m + 1 なので、66k1=6(5m+1)16 \cdot 6^k - 1 = 6(5m+1) - 1 となります。
これを展開すると 30m+61=30m+5=5(6m+1)30m + 6 - 1 = 30m + 5 = 5(6m + 1) となります。
6m+16m + 1 は整数なので、6k+116^{k+1} - 155 の倍数となります。

3. 最終的な答え

(1) 611=56^1 - 1 = 5
(2) 6k1=5m6^k - 1 = 5m
(3) n=k+1n = k + 1
(4) 6k+116^{k+1} - 1
(5) 66k16 \cdot 6^k - 1
(6) 6m+16m+1

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