$f'(x) = 2x e^{-x} + x^2 (-e^{-x}) = e^{-x} (2x - x^2) = x(2-x) e^{-x}$ $f'(x) = 0$ となるのは $x = 0, 2$ のときです。 $f''(x) = (2 - 2x)e^{-x} - x(2-x)e^{-x} = e^{-x}(2-4x+x^2)$ $f''(0) = 2 > 0$ より、$x = 0$ で極小値をとります。$f(0) = 0$ $f''(2) = e^{-2}(2-8+4) = -2e^{-2} < 0$ より、$x = 2$ で極大値をとります。$f(2) = 4e^{-2} = \frac{4}{e^2}$
2025/6/30
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1. 問題の内容
問題は2つあります。
(1) 不等式 (ただし ) を示せ。
(2) 関数 の極値、凹凸、漸近線を調べて、曲線 の概形を描け。
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2. 解き方の手順
### (1) 不等式 の証明 (x > 0)
まず、 を示します。
関数 を考えます。
です。
において、 より となります。
したがって、 は単調増加です。
であるため、 において となります。
よって、 すなわち が成り立ちます。
次に、 を示します。
関数 を考えます。
先程示したように において より です。
したがって、 は単調増加です。
よって、 において となります。
したがって、 は単調増加です。
よって、 において となります。
したがって、 が成り立ちます。
以上より、 が証明されました。
### (2) 関数 の解析
1. **極値**
となるのは のときです。
より、 で極小値をとります。
より、 で極大値をとります。
2. **凹凸**
となるのは
のときです。
と が変曲点です。
3. **漸近線**
(ロピタルの定理を2回適用)
したがって、 が漸近線です。
なので、負の方向には漸近線はありません。
4. **グラフの概形**
* で極小値
* で極大値
* で変曲点、
* で変曲点、
* (x軸) が漸近線
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3. 最終的な答え
(1) (x > 0) は証明された。
(2) 関数 について:
* 極小値:
* 極大値:
* 変曲点:
* 漸近線: (x軸)
グラフの概形は、上記の極値、変曲点、漸近線に基づき、0から増加し、x=2で極大値をとり、その後は0に近づくような形になります。