例題9において、同時に3個の球を取り出すとき、そこに含まれる白球の個数の期待値を求めよ。ただし、例題9の内容は不明。白球の数と全球の数が分からないため、一般化して解く。全球の数をN、白球の数をWとする。

確率論・統計学期待値組み合わせ確率
2025/6/30

1. 問題の内容

例題9において、同時に3個の球を取り出すとき、そこに含まれる白球の個数の期待値を求めよ。ただし、例題9の内容は不明。白球の数と全球の数が分からないため、一般化して解く。全球の数をN、白球の数をWとする。

2. 解き方の手順

まず、3個の球を取り出す組み合わせの総数を求める。これは、NC3 {}_N C_3 で表される。
次に、取り出した3個の球の中に白球が0個、1個、2個、3個含まれる確率をそれぞれ計算する。
* 白球が0個の場合:NWC3NC3 \frac{{}_{N-W}C_3}{{}_N C_3}
* 白球が1個の場合:WC1NWC2NC3 \frac{{}_W C_1 \cdot {}_{N-W}C_2}{{}_N C_3}
* 白球が2個の場合:WC2NWC1NC3 \frac{{}_W C_2 \cdot {}_{N-W}C_1}{{}_N C_3}
* 白球が3個の場合:WC3NC3 \frac{{}_W C_3}{{}_N C_3}
期待値は、各場合の白球の個数とその確率を掛け合わせて足し合わせたものである。したがって、期待値Eは次のように計算される。
E=0NWC3NC3+1WC1NWC2NC3+2WC2NWC1NC3+3WC3NC3E = 0 \cdot \frac{{}_{N-W}C_3}{{}_N C_3} + 1 \cdot \frac{{}_W C_1 \cdot {}_{N-W}C_2}{{}_N C_3} + 2 \cdot \frac{{}_W C_2 \cdot {}_{N-W}C_1}{{}_N C_3} + 3 \cdot \frac{{}_W C_3}{{}_N C_3}
この式を整理すると、
E=WC1NWC2+2WC2NWC1+3WC3NC3E = \frac{{}_W C_1 \cdot {}_{N-W}C_2 + 2 \cdot {}_W C_2 \cdot {}_{N-W}C_1 + 3 \cdot {}_W C_3}{{}_N C_3}
ここで、nCr=n!r!(nr)! {}_nC_r = \frac{n!}{r!(n-r)!} を用いて書き換えると、
E=W(NW)(NW1)2+2W(W1)2(NW)+3W(W1)(W2)6N(N1)(N2)6E = \frac{W \frac{(N-W)(N-W-1)}{2} + 2 \frac{W(W-1)}{2}(N-W) + 3 \frac{W(W-1)(W-2)}{6}}{\frac{N(N-1)(N-2)}{6}}
E=3W(NW)(NW1)+6W(W1)(NW)+3W(W1)(W2)N(N1)(N2)E = \frac{3W(N-W)(N-W-1) + 6W(W-1)(N-W) + 3W(W-1)(W-2)}{N(N-1)(N-2)}
E=3W(N1)(N2)N(N1)(N2)=3WNE= \frac{3W(N-1)(N-2)}{N(N-1)(N-2)} = \frac{3W}{N}

3. 最終的な答え

白球の個数の期待値は 3WN\frac{3W}{N} 。例題9の条件が分かれば、WとNに具体的な数値を代入することで答えが得られる。

「確率論・統計学」の関連問題

$X_1, X_2, ..., X_n$ がそれぞれ独立に正規分布 $N(\mu, \sigma^2)$ に従う確率変数であるとき、標本平均 $Y = \frac{X_1 + X_2 + ... + ...

確率変数正規分布標本平均期待値分散統計的推測
2025/7/15

確率変数 $X$ の期待値を $E[X]$、分散を $V[X]$ とする。$X_1, X_2, ..., X_n$ をそれぞれ独立に $X$ と同じ分布に従う確率変数とする。 標本平均 $Y = \f...

確率変数期待値分散標本平均確率収束
2025/7/15

問題は、確率変数 $X$ と、それから独立に生成される確率変数 $X_1, X_2, \dots, X_n$ を用いて、標本平均 $Y = \frac{X_1 + X_2 + \dots + X_n}...

確率変数標本平均期待値期待値の線形性
2025/7/15

ある家庭の玄関に取り付けられる電球の寿命(単位:日)は正規分布 $N(180, 10^2)$ に従う。正月に新しい電球に取り替えたとき、年内に2回以上取り替えなければならない確率を求める。ここで、1つ...

正規分布確率確率変数統計
2025/7/15

赤い玉1個(1000円)、緑の玉2個(300円)、青い玉3個(100円)、白い玉4個(0円)が入った福引がある。玉が出る確率はすべて等しいとする。この福引を引いたときに貰えるお金を確率変数Xとする。X...

確率変数期待値分散確率分布
2025/7/15

表が出る確率が1/3、裏が出る確率が2/3であるコインを10枚投げます。表が出れば1点、裏が出れば-1点を得ます。10枚のコインを同時に投げて得られる点数の和を確率変数 $X$ とするとき、$X$ の...

期待値分散確率変数線形性
2025/7/15

A大学の学生の所持金額は平均10000円、標準偏差4000円の正規分布に従い、B大学の学生の所持金額は平均8000円、標準偏差3000円の正規分布に従うとする。A大学とB大学からそれぞれ1人の学生を無...

確率変数期待値正規分布統計
2025/7/15

$x_i - 160$ の平均値が15.7、分散が6.25ということである。 つまり、 $\frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n}(x_i-160) = 15.7$ ...

統計平均値分散標準偏差データの変換
2025/7/15

A班15人のテストの平均点が70点、分散が10であり、B班10人のテストの平均点が80点、分散が15である。このとき、25人全員のテストの平均点と分散を求める。

平均分散統計データの分析
2025/7/15

2つの変量 $x$ と $y$ のデータが与えられています。$x$ と $y$ の最頻値をそれぞれ仮平均として、相関係数 $r_{xy}$ を求める問題です。 データは以下の通りです。 | $x$ |...

統計相関係数データ解析最頻値
2025/7/15