袋の中に白球2個と赤球3個が入っている。この袋から同時に3個の球を取り出すとき、取り出された球に含まれる白球の個数の期待値を求める。

確率論・統計学期待値確率組み合わせ
2025/6/30

1. 問題の内容

袋の中に白球2個と赤球3個が入っている。この袋から同時に3個の球を取り出すとき、取り出された球に含まれる白球の個数の期待値を求める。

2. 解き方の手順

白球の個数を確率変数 XX とする。XX は0, 1, 2のいずれかの値をとる。それぞれの確率を計算し、期待値を計算する。
- X=0X=0 (白球が0個、つまり赤球が3個)となる確率:
P(X=0)=3C35C3=110P(X=0) = \frac{{}_{3}C_{3}}{{}_{5}C_{3}} = \frac{1}{10}
- X=1X=1 (白球が1個、赤球が2個)となる確率:
P(X=1)=2C13C25C3=2310=610=35P(X=1) = \frac{{}_{2}C_{1} \cdot {}_{3}C_{2}}{{}_{5}C_{3}} = \frac{2 \cdot 3}{10} = \frac{6}{10} = \frac{3}{5}
- X=2X=2 (白球が2個、赤球が1個)となる確率:
P(X=2)=2C23C15C3=1310=310P(X=2) = \frac{{}_{2}C_{2} \cdot {}_{3}C_{1}}{{}_{5}C_{3}} = \frac{1 \cdot 3}{10} = \frac{3}{10}
期待値 E(X)E(X) は、
E(X)=0P(X=0)+1P(X=1)+2P(X=2)E(X) = 0 \cdot P(X=0) + 1 \cdot P(X=1) + 2 \cdot P(X=2)
=0110+1610+2310= 0 \cdot \frac{1}{10} + 1 \cdot \frac{6}{10} + 2 \cdot \frac{3}{10}
=0+610+610= 0 + \frac{6}{10} + \frac{6}{10}
=1210=65= \frac{12}{10} = \frac{6}{5}

3. 最終的な答え

65\frac{6}{5}

「確率論・統計学」の関連問題

$X_1, X_2, ..., X_n$ がそれぞれ独立に正規分布 $N(\mu, \sigma^2)$ に従う確率変数であるとき、標本平均 $Y = \frac{X_1 + X_2 + ... + ...

確率変数正規分布標本平均期待値分散統計的推測
2025/7/15

確率変数 $X$ の期待値を $E[X]$、分散を $V[X]$ とする。$X_1, X_2, ..., X_n$ をそれぞれ独立に $X$ と同じ分布に従う確率変数とする。 標本平均 $Y = \f...

確率変数期待値分散標本平均確率収束
2025/7/15

問題は、確率変数 $X$ と、それから独立に生成される確率変数 $X_1, X_2, \dots, X_n$ を用いて、標本平均 $Y = \frac{X_1 + X_2 + \dots + X_n}...

確率変数標本平均期待値期待値の線形性
2025/7/15

ある家庭の玄関に取り付けられる電球の寿命(単位:日)は正規分布 $N(180, 10^2)$ に従う。正月に新しい電球に取り替えたとき、年内に2回以上取り替えなければならない確率を求める。ここで、1つ...

正規分布確率確率変数統計
2025/7/15

赤い玉1個(1000円)、緑の玉2個(300円)、青い玉3個(100円)、白い玉4個(0円)が入った福引がある。玉が出る確率はすべて等しいとする。この福引を引いたときに貰えるお金を確率変数Xとする。X...

確率変数期待値分散確率分布
2025/7/15

表が出る確率が1/3、裏が出る確率が2/3であるコインを10枚投げます。表が出れば1点、裏が出れば-1点を得ます。10枚のコインを同時に投げて得られる点数の和を確率変数 $X$ とするとき、$X$ の...

期待値分散確率変数線形性
2025/7/15

A大学の学生の所持金額は平均10000円、標準偏差4000円の正規分布に従い、B大学の学生の所持金額は平均8000円、標準偏差3000円の正規分布に従うとする。A大学とB大学からそれぞれ1人の学生を無...

確率変数期待値正規分布統計
2025/7/15

$x_i - 160$ の平均値が15.7、分散が6.25ということである。 つまり、 $\frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n}(x_i-160) = 15.7$ ...

統計平均値分散標準偏差データの変換
2025/7/15

A班15人のテストの平均点が70点、分散が10であり、B班10人のテストの平均点が80点、分散が15である。このとき、25人全員のテストの平均点と分散を求める。

平均分散統計データの分析
2025/7/15

2つの変量 $x$ と $y$ のデータが与えられています。$x$ と $y$ の最頻値をそれぞれ仮平均として、相関係数 $r_{xy}$ を求める問題です。 データは以下の通りです。 | $x$ |...

統計相関係数データ解析最頻値
2025/7/15