1. 問題の内容
微分可能な関数 に関する記述のうち、妥当なものを全て選択する問題です。
2. 解き方の手順
1. 微分係数が0となる $x$ の値は、関数 $y=f(x)$ の増減の境目となる。
微分係数が0となる点は、極大値または極小値をとる可能性のある点です。これらの点は関数の増減が切り替わる点であるため、増減の境目となります。したがって、この記述は正しいです。
2. 微分係数を利用することで、関数 $y=f(x)$ のグラフの接線を表す式が得られる。
点 における接線の傾きは であり、接線の方程式は と表されます。したがって、微分係数を利用して接線を表す式を得ることができます。この記述は正しいです。
3. $x=a$ における微分係数が0となるなら、関数 $y=f(x)$ はそこで極値をとる。
は が極値を持つための必要条件ですが、十分条件ではありません。例えば、 の場合、 ですが、 で極値をとりません。したがって、この記述は誤りです。
4. $x$ の増える範囲で $y$ が増える [減る] なら、微分係数は正 [負]になる。
が増えるにつれて も増える場合、 です。 が増えるにつれて が減る場合、 です。この記述は正しいです。
3. 最終的な答え
1, 2, 4