正の偶数の列 $2, 4, 6, \dots$ を、第 $n$ 群が $n$ 個の数を含むように群に分ける。このとき、第12群の3番目の数は何か、また、472は第何群の何番目の数かを求める問題。

数論数列群数列偶数項数
2025/6/30

1. 問題の内容

正の偶数の列 2,4,6,2, 4, 6, \dots を、第 nn 群が nn 個の数を含むように群に分ける。このとき、第12群の3番目の数は何か、また、472は第何群の何番目の数かを求める問題。

2. 解き方の手順

まず、第nn群までの項数の合計を求める。第nn群までの項数の合計は、
1+2+3++n=n(n+1)21 + 2 + 3 + \dots + n = \frac{n(n+1)}{2}
である。
(1) 第12群の3番目の数を求める。
第11群までの項数の合計は、11(11+1)2=11122=66\frac{11(11+1)}{2} = \frac{11 \cdot 12}{2} = 66 である。
したがって、第12群の最初の数は、全体の67番目の偶数であるから、 267=1342 \cdot 67 = 134 である。
第12群の3番目の数は、134, 136, 138であるから、138となる。
(2) 472が第何群の何番目の数かを求める。
472は、全体の何番目の偶数かを調べる。 472=2236472 = 2 \cdot 236 であるから、236番目の数である。
nn群までの項数の合計が236を超える最小のnnを求める。
n(n+1)2>236\frac{n(n+1)}{2} > 236
n(n+1)>472n(n+1) > 472
n2+n472>0n^2 + n - 472 > 0
n=21n=21のとき、21(21+1)=2122=462<47221(21+1) = 21 \cdot 22 = 462 < 472
n=22n=22のとき、22(22+1)=2223=506>47222(22+1) = 22 \cdot 23 = 506 > 472
したがって、472は第22群にある。
第21群までの項数の合計は、 21(21+1)2=21222=231\frac{21(21+1)}{2} = \frac{21 \cdot 22}{2} = 231 である。
472は236番目の数なので、第22群の 236231=5236 - 231 = 5 番目の数である。

3. 最終的な答え

第12群の3番目の数は 138 である。
472は第22群の5番目の数である。

「数論」の関連問題

正の整数 $x$ を素因数分解したときに現れるすべての素数を一度ずつ掛け合わせて得られる積を $\text{rad}(x)$ で表す。例えば、$\text{rad}(12) = 6$, $\text{...

素因数分解剰余数列周期性
2025/7/17

## 問題 1(1) の内容

数学的帰納法等式不等式階乗
2025/7/17

奇数の数列 ${a_n}$ があり、それを第 $n$ 群に $n$ 個の項を含むように分割する。 (1) 第10群の3番目の数を求める。 (2) 第 $n$ 群の最後の数を求める。 (3) 第 $n$...

数列群分け奇数等差数列総和
2025/7/16

整数の中で、2でも3でも5でも割り切れないものだけを小さい順に並べた数列がある。この数列の150番目の数を、選択肢の中から選ぶ問題。選択肢は以下の通り。 1: 541 2: 547 3: 557 4:...

整数の性質包除原理数列
2025/7/16

(1) $10^{10}$ を $2020$ で割った余りを求める。 (2) $100$桁の正の整数で、各位の数の和が $2$ となるもののうち、$2020$ で割り切れるものの個数を求める。

剰余合同式整数の性質桁数約数
2025/7/16

整数 $a$ を $n$ 回かけることを $a \times \langle n \rangle$ で表し、整数 $b$ の一の位の数を $||b||$ で表す。$a$ が整数のとき、$|| a \t...

整数の性質べき乗一の位
2025/7/16

(1) $10^{10}$ を $2020$ で割った余りを求める。 (2) $100$ 桁の正の整数で、各位の数の和が $2$ となるもののうち、$2020$ で割り切れるものの個数を求める。

剰余整数の性質合同式
2025/7/16

すべての自然数 $n$ に対して、$2^{2n+1} + 3(-1)^n$ が5の倍数であることを数学的帰納法を用いて証明する。

数学的帰納法整数の性質倍数
2025/7/16

(1) $10^{10}$ を $2020$ で割った余りを求めよ。 (2) 100桁の正の整数で各位の数の和が $2$ となるもののうち、$2020$ で割り切れるものの個数を求めよ。

合同算術剰余整数の性質
2025/7/16

この問題は、2つの命題を証明する問題です。 (1) 整数 $n$ が3の倍数でないとき、$n^2$ を3で割った余りが1であることを証明します。 (2) 3つの整数 $x, y, z$ が等式 $x^...

整数の性質合同式背理法剰余
2025/7/16