整数 $n$ に関する命題P「$n$が6の倍数ならば、$n$は3の倍数である」について、命題Pの逆、裏、対偶を述べ、それぞれの真偽を判定する問題です。

数論命題真偽倍数約数対偶
2025/6/30

1. 問題の内容

整数 nn に関する命題P「nnが6の倍数ならば、nnは3の倍数である」について、命題Pの逆、裏、対偶を述べ、それぞれの真偽を判定する問題です。

2. 解き方の手順

(1) 命題Pの逆、裏、対偶を求める。
* 逆:命題Pの仮定と結論を入れ替えたもの。
* 裏:命題Pの仮定と結論をそれぞれ否定したもの。
* 対偶:命題Pの逆の裏、または裏の逆。つまり、仮定と結論を入れ替えて、それぞれを否定したもの。
(2) 命題P、逆、裏、対偶の真偽を判定する。
* 命題P:「nnが6の倍数ならば、nnは3の倍数である」
* 逆:「nnが3の倍数ならば、nnは6の倍数である」
* 裏:「nnが6の倍数でないならば、nnは3の倍数でない」
* 対偶:「nnが3の倍数でないならば、nnは6の倍数でない」
(3) それぞれの命題が真であるか偽であるかを判断する。
* 命題P:nnが6の倍数であるとき、n=6kn = 6k (kkは整数) と表せるので、n=3(2k)n = 3(2k)となり、nnは3の倍数となる。よって、命題Pは真である。
* 逆:nnが3の倍数であっても、n=3n = 3のように6の倍数でない場合がある。よって、命題Pの逆は偽である。
* 裏:nnが6の倍数でないとき、n=4n=4のように3の倍数でない場合がある。よって、命題Pの裏は偽である。
* 対偶:nnが3の倍数でないならば、nnは6の倍数ではない。これは真である(命題Pが真なので、その対偶も真である)。

3. 最終的な答え

ア:1 (nが3の倍数ならば、nは6の倍数である)
イ:4 (nが6の倍数でないならば、nは3の倍数でない)
ウ:3 (nが3の倍数でないならば、nは6の倍数でない)
エ:1 (真)
オ:2 (偽)
カ:2 (偽)
キ:1 (真)

「数論」の関連問題

正の整数 $x$ を素因数分解したときに現れるすべての素数を一度ずつ掛け合わせて得られる積を $\text{rad}(x)$ で表す。例えば、$\text{rad}(12) = 6$, $\text{...

素因数分解剰余数列周期性
2025/7/17

## 問題 1(1) の内容

数学的帰納法等式不等式階乗
2025/7/17

奇数の数列 ${a_n}$ があり、それを第 $n$ 群に $n$ 個の項を含むように分割する。 (1) 第10群の3番目の数を求める。 (2) 第 $n$ 群の最後の数を求める。 (3) 第 $n$...

数列群分け奇数等差数列総和
2025/7/16

整数の中で、2でも3でも5でも割り切れないものだけを小さい順に並べた数列がある。この数列の150番目の数を、選択肢の中から選ぶ問題。選択肢は以下の通り。 1: 541 2: 547 3: 557 4:...

整数の性質包除原理数列
2025/7/16

(1) $10^{10}$ を $2020$ で割った余りを求める。 (2) $100$桁の正の整数で、各位の数の和が $2$ となるもののうち、$2020$ で割り切れるものの個数を求める。

剰余合同式整数の性質桁数約数
2025/7/16

整数 $a$ を $n$ 回かけることを $a \times \langle n \rangle$ で表し、整数 $b$ の一の位の数を $||b||$ で表す。$a$ が整数のとき、$|| a \t...

整数の性質べき乗一の位
2025/7/16

(1) $10^{10}$ を $2020$ で割った余りを求める。 (2) $100$ 桁の正の整数で、各位の数の和が $2$ となるもののうち、$2020$ で割り切れるものの個数を求める。

剰余整数の性質合同式
2025/7/16

すべての自然数 $n$ に対して、$2^{2n+1} + 3(-1)^n$ が5の倍数であることを数学的帰納法を用いて証明する。

数学的帰納法整数の性質倍数
2025/7/16

(1) $10^{10}$ を $2020$ で割った余りを求めよ。 (2) 100桁の正の整数で各位の数の和が $2$ となるもののうち、$2020$ で割り切れるものの個数を求めよ。

合同算術剰余整数の性質
2025/7/16

この問題は、2つの命題を証明する問題です。 (1) 整数 $n$ が3の倍数でないとき、$n^2$ を3で割った余りが1であることを証明します。 (2) 3つの整数 $x, y, z$ が等式 $x^...

整数の性質合同式背理法剰余
2025/7/16