関数が原点で連続であるためには、原点における極限値が存在し、その極限値が関数の原点における値と一致する必要があります。
(1) f(x,y) について まず、y=mx に沿って原点に近づくときの極限を調べます。 lim(x,y)→(0,0)x2+y22x2=limx→0x2+(mx)22x2=limx→0x2(1+m2)2x2=limx→01+m22=1+m22 この極限値は m の値によって異なるため、原点への近づき方によって値が異なります。したがって、f(x,y) は原点で連続ではありません。 (2) g(x,y) について g(x,y) を極座標表示 x=rcosθ, y=rsinθ で表します。 x2+y22xy=r2cos2θ+r2sin2θ2(rcosθ)(rsinθ)=r2r2cosθsinθ=2rcosθsinθ=rsin(2θ) 原点に近づくとき、r→0 なので、 lim(x,y)→(0,0)g(x,y)=limr→0rsin(2θ)=0 これは、θ の値に関わらず 0 に収束します。 また、g(0,0)=0 なので、lim(x,y)→(0,0)g(x,y)=g(0,0)=0 が成り立ちます。 したがって、g(x,y) は原点で連続です。