整式 $P(x)$ を $x+3$ で割った余りが2、$x-2$ で割った余りが-3であるとき、$P(x)$ を $(x+3)(x-2)$ で割った余りを求めよ。

代数学多項式剰余の定理因数定理余りの定理連立方程式
2025/6/30

1. 問題の内容

整式 P(x)P(x)x+3x+3 で割った余りが2、x2x-2 で割った余りが-3であるとき、P(x)P(x)(x+3)(x2)(x+3)(x-2) で割った余りを求めよ。

2. 解き方の手順

P(x)P(x)(x+3)(x2)(x+3)(x-2) で割ったときの商を Q(x)Q(x)、余りを ax+bax+b とすると、
P(x)=(x+3)(x2)Q(x)+ax+bP(x) = (x+3)(x-2)Q(x) + ax+b
と表せる。
剰余の定理より、P(3)=2P(-3) = 2 および P(2)=3P(2) = -3 が成り立つ。
上の式にそれぞれ代入すると、
P(3)=(3+3)(32)Q(3)+a(3)+b=3a+b=2P(-3) = (-3+3)(-3-2)Q(-3) + a(-3)+b = -3a+b = 2
P(2)=(2+3)(22)Q(2)+a(2)+b=2a+b=3P(2) = (2+3)(2-2)Q(2) + a(2)+b = 2a+b = -3
2つの式を連立させて解く。
{3a+b=22a+b=3\begin{cases} -3a+b = 2 \\ 2a+b = -3 \end{cases}
2式を引くと、
(3a+b)(2a+b)=2(3)(-3a+b) - (2a+b) = 2 - (-3)
5a=5-5a = 5
a=1a = -1
これを 2a+b=32a+b=-3 に代入すると、
2(1)+b=32(-1) + b = -3
2+b=3-2 + b = -3
b=1b = -1
よって、余りは x1-x-1 である。

3. 最終的な答え

x1-x-1

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