以下の3つの極限を求める問題です。 (1) $\lim_{x \to 0} x \cos(\frac{1}{x})$ (2) $\lim_{x \to \infty} \frac{\sin x}{x}$ (3) $\lim_{x \to -\infty} \frac{\cos x}{x}$

解析学極限はさみうちの原理三角関数
2025/6/30
## 解答

1. 問題の内容

以下の3つの極限を求める問題です。
(1) limx0xcos(1x)\lim_{x \to 0} x \cos(\frac{1}{x})
(2) limxsinxx\lim_{x \to \infty} \frac{\sin x}{x}
(3) limxcosxx\lim_{x \to -\infty} \frac{\cos x}{x}

2. 解き方の手順

(1) limx0xcos(1x)\lim_{x \to 0} x \cos(\frac{1}{x})
- 1cos(1x)1-1 \leq \cos(\frac{1}{x}) \leq 1であるため、
xxcos(1x)x-|x| \leq x \cos(\frac{1}{x}) \leq |x|が成り立ちます。
- x0x \to 0のとき、x0-|x| \to 0およびx0|x| \to 0であるため、
はさみうちの原理より、
limx0xcos(1x)=0\lim_{x \to 0} x \cos(\frac{1}{x}) = 0
となります。
(2) limxsinxx\lim_{x \to \infty} \frac{\sin x}{x}
- 1sinx1-1 \leq \sin x \leq 1であるため、
1xsinxx1x-\frac{1}{x} \leq \frac{\sin x}{x} \leq \frac{1}{x}が成り立ちます。
- xx \to \inftyのとき、1x0-\frac{1}{x} \to 0および1x0\frac{1}{x} \to 0であるため、
はさみうちの原理より、
limxsinxx=0\lim_{x \to \infty} \frac{\sin x}{x} = 0
となります。
(3) limxcosxx\lim_{x \to -\infty} \frac{\cos x}{x}
- 1cosx1-1 \leq \cos x \leq 1であるため、
1xcosxx1x\frac{-1}{x} \geq \frac{\cos x}{x} \geq \frac{1}{x}が成り立ちます。(xxが負であるため不等号の向きが反転)
- xx \to -\inftyのとき、1x0\frac{-1}{x} \to 0および1x0\frac{1}{x} \to 0であるため、
はさみうちの原理より、
limxcosxx=0\lim_{x \to -\infty} \frac{\cos x}{x} = 0
となります。

3. 最終的な答え

(1) 0
(2) 0
(3) 0

「解析学」の関連問題

関数 $z = x^2 + xy + 2y^2 + x - 3y$ の極値の有無を調べ、極値が存在する場合はその値を求める。

多変数関数極値偏微分ヘッセ行列
2025/7/1

問題は、次の極限を求めることです。 $$\lim_{x\to 0} \frac{e^{2x} - \sqrt{1+4x}}{\log(1-x^2)}$$

極限ロピタルの定理微分指数関数対数関数
2025/7/1

与えられた極限 $\lim_{x \to 0} \frac{e^x - e^{-x} - 2x}{x^3}$ を求める問題です。

極限ロピタルの定理指数関数微分
2025/7/1

ロピタルの定理を用いて、以下の極限値を求めます。 a) $\lim_{x \to 0} \frac{\arctan x}{x}$ b) $\lim_{x \to 0} \frac{e^x - x - ...

極限ロピタルの定理微分arctan指数関数
2025/7/1

与えられた3つの関数に対して、n次導関数を求める問題です。 (1) $f(x) = x \sin x$ (2) $g(x) = x^2 e^{3x}$ (3) $h(x) = x^3 a^x$

導関数ライプニッツの公式微分高階導関数
2025/7/1

次の不定積分を計算します。 $\int \frac{\sin x}{2 + \cos x} dx$

積分不定積分置換積分三角関数
2025/7/1

与えられた積分を計算します。積分は $\int \frac{e^x}{1+e^x} dx$ です。

積分置換積分指数関数対数関数
2025/7/1

与えられた積分を計算します。 $\int \frac{x^3}{x^2 + 4} dx$

積分不定積分置換積分
2025/7/1

与えられた2つの関数を微分する問題です。 (1) $x^x$ (2) $\sqrt{\frac{1-x^2}{1+x^2}}$

微分対数微分法関数の微分
2025/7/1

与えられた8個の関数を微分せよ。

微分関数の微分微分公式
2025/7/1