## 数学の問題の解答

幾何学平面幾何直線対称点距離不等式
2025/7/1
## 数学の問題の解答
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1. 問題の内容

問題は2つあります。
* 問題2: 直線 l:y=2x+1l: y = 2x + 1 と2点 A(1,4)A(-1, 4), B(2,6)B(2, 6) が与えられている。
* (1) 直線 ll に関して、点 AA と対称な点 CC の座標を求めよ。
* (2) 直線 ll 上に点 PP をとる。AP+PBAP + PB が最小値をとるとき、点 PP の座標を求めよ。
* 問題3: xyxy 平面上の2つの集合 A={(x,y)x2+y2r2}A = \{(x, y) | x^2 + y^2 \le r^2\}B={(x,y)x2+y26x+4y+100}B = \{(x, y) | x^2 + y^2 - 6x + 4y + 10 \le 0\} が与えられている。ABA \supset B となるような実数 rr の値の範囲を求めよ。
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2. 解き方の手順

#### 問題2(1): 点Aと対称な点Cの座標

1. 点 $C$ の座標を $(x, y)$ とおく。

2. 線分 $AC$ の中点 $M$ は直線 $l$ 上にあるので、その座標は $(\frac{x-1}{2}, \frac{y+4}{2})$ であり、$y = 2x + 1$ に代入すると、

y+42=2x12+1\frac{y+4}{2} = 2\frac{x-1}{2} + 1
y+4=2x2+2y + 4 = 2x - 2 + 2
y=2x4y = 2x - 4

3. 直線 $AC$ は直線 $l$ と直交するので、傾きの積は $-1$ となる。直線 $l$ の傾きは $2$ なので、直線 $AC$ の傾きは $-\frac{1}{2}$ である。

y4x+1=12\frac{y-4}{x+1} = -\frac{1}{2}
2(y4)=(x+1)2(y-4) = -(x+1)
2y8=x12y - 8 = -x - 1
2y=x+72y = -x + 7

4. 2つの式から $x$ と $y$ を求める。

y=2x4y = 2x - 42y=x+72y = -x + 7 より、
2(2x4)=x+72(2x-4) = -x + 7
4x8=x+74x - 8 = -x + 7
5x=155x = 15
x=3x = 3
y=2(3)4=2y = 2(3) - 4 = 2

5. よって、点 $C$ の座標は $(3, 2)$。

#### 問題2(2): AP + PB が最小値をとる点Pの座標

1. 点 $A(-1, 4)$ の直線 $l: y = 2x + 1$ に関する対称点を点 $C(3, 2)$ と求めた。

2. $AP = CP$ であるから、$AP + PB = CP + PB$ となる。$CP + PB$ が最小となるのは、点 $C, P, B$ が一直線上にあるときである。

3. 直線 $CB$ の方程式を求める。傾きは $\frac{6-2}{2-3} = -4$。よって、直線 $CB$ の方程式は $y - 6 = -4(x - 2)$。

y=4x+8+6y = -4x + 8 + 6
y=4x+14y = -4x + 14

4. 点 $P$ は直線 $l$ 上にあるので、$y = 2x + 1$ と $y = -4x + 14$ の交点を求める。

2x+1=4x+142x + 1 = -4x + 14
6x=136x = 13
x=136x = \frac{13}{6}
y=2(136)+1=133+1=163y = 2(\frac{13}{6}) + 1 = \frac{13}{3} + 1 = \frac{16}{3}

5. よって、点 $P$ の座標は $(\frac{13}{6}, \frac{16}{3})$。

#### 問題3: A⊃B となる r の値の範囲

1. 集合 $A$ は原点中心、半径 $r$ の円の内部(境界含む)。

2. 集合 $B$ の不等式を平方完成する。

x26x+y2+4y+100x^2 - 6x + y^2 + 4y + 10 \le 0
(x3)29+(y+2)24+100(x - 3)^2 - 9 + (y + 2)^2 - 4 + 10 \le 0
(x3)2+(y+2)23(x - 3)^2 + (y + 2)^2 \le 3

3. 集合 $B$ は中心 $(3, -2)$、半径 $\sqrt{3}$ の円の内部(境界含む)。

4. $A \supset B$ となるためには、集合 $B$ の円が集合 $A$ の円に含まれる必要がある。つまり、点 $(3, -2)$ が原点からの距離が $r$ 以下であり、集合$A$の半径 $r$ が、原点から集合 $B$ の中心までの距離 + 集合 $B$ の半径以上である必要がある。

5. 原点から $(3, -2)$ までの距離は $\sqrt{3^2 + (-2)^2} = \sqrt{13}$。

6. したがって、$r \ge \sqrt{13} + \sqrt{3}$。

また、Bの中心はAの中に入っていなければならないので、13r\sqrt{13} \le r
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3. 最終的な答え

* 問題2(1): (3,2)(3, 2)
* 問題2(2): (136,163)(\frac{13}{6}, \frac{16}{3})
* 問題3: r13+3r \ge \sqrt{13} + \sqrt{3}

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