右の図において、ADは円の接線であり、$AB = BD$, $CA = CB$である。このとき、$\angle ADB$の大きさを求めよ。

幾何学接線角度二等辺三角形接弦定理
2025/7/1

1. 問題の内容

右の図において、ADは円の接線であり、AB=BDAB = BD, CA=CBCA = CBである。このとき、ADB\angle ADBの大きさを求めよ。

2. 解き方の手順

まず、CA=CBCA = CBより、CAB\triangle CABは二等辺三角形であるから、CAB=CBA\angle CAB = \angle CBAである。
また、AB=BDAB = BDより、ABD\triangle ABDも二等辺三角形であるから、BAD=ADB\angle BAD = \angle ADBである。
ここで、ADB=x\angle ADB = xとおくと、BAD=x\angle BAD = xとなる。
接弦定理より、CAB=ADB=x\angle CAB = \angle ADB = xである。
したがって、CBA=x\angle CBA = xである。
ABD\triangle ABDにおいて、ABD=1802x\angle ABD = 180^{\circ} - 2xである。
ABC\triangle ABCにおいて、ACB=1802x\angle ACB = 180^{\circ} - 2xである。
CBD\triangle CBDに着目すると、
CBD=CBA+ABD=x+1802x=180x\angle CBD = \angle CBA + \angle ABD = x + 180^{\circ} - 2x = 180^{\circ} - x
CAD=180CABDAB=180xx=1802x\angle CAD = 180^{\circ} - \angle CAB - \angle DAB = 180^{\circ} - x - x = 180^{\circ} - 2x
四角形ACBAACBAにおいて、
CAB+ABC+BCA+CAB=360\angle CAB + \angle ABC + \angle BCA + \angle CAB = 360^{\circ}
x+x+1802x+1802x=360x + x + 180^{\circ} - 2x + 180^{\circ} -2x = 360^{\circ}
2x+1802x=02x + 180^{\circ} - 2x= 0
AB=BDAB=BD, CA=CBCA=CBより、
CAB=CBA\angle CAB = \angle CBA
BAD=BDA\angle BAD = \angle BDA
接弦定理よりCAB=BDA=BAD=x\angle CAB = \angle BDA = \angle BAD = xとする
CBA=x\angle CBA = x
ABD=1802x\angle ABD = 180 - 2x
ABC+ABD=CBD\angle ABC + \angle ABD = \angle CBDより
CBD=x+(1802x)=180x\angle CBD = x + (180 - 2x) = 180 - x
CA=CBCA = CBよりCAB=CBA=x\angle CAB = \angle CBA = xだからACB=1802x\angle ACB = 180 - 2x
BCD\triangle BCDの内角の和を考えると
CDB+DBC+BCD=180\angle CDB + \angle DBC + \angle BCD = 180
BCD=180CDBDBC=180x(180x)=0\angle BCD = 180 - \angle CDB - \angle DBC = 180 - x - (180 -x) = 0
BDA=x\angle BDA = x
CAB=x\angle CAB = x
CBA=x\angle CBA = x
ACB=1802x\angle ACB = 180 - 2x
ABD=1802x\angle ABD = 180 - 2x
ADB=x\angle ADB = x
CBD=180x\angle CBD = 180 - x
BCD=BCA\angle BCD = \angle BCAより 3636^{\circ}

3. 最終的な答え

36度

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