$xy$平面上に2定点$A(-4, 0)$、$B(0, 3)$があり、円$x^2 + y^2 - 4x - 2y + 4 = 0$上に動点$P$がある。以下の問いに答えよ。 (1) $A$、$B$を通る直線の方程式を求めよ。 (2) 円の中心の座標と半径を求めよ。 (3) 三角形$ABP$の面積の最大値を求めよ。

幾何学平面図形直線三角形の面積座標平面
2025/7/1

1. 問題の内容

xyxy平面上に2定点A(4,0)A(-4, 0)B(0,3)B(0, 3)があり、円x2+y24x2y+4=0x^2 + y^2 - 4x - 2y + 4 = 0上に動点PPがある。以下の問いに答えよ。
(1) AABBを通る直線の方程式を求めよ。
(2) 円の中心の座標と半径を求めよ。
(3) 三角形ABPABPの面積の最大値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) A(4,0)A(-4, 0)B(0,3)B(0, 3)を通る直線の方程式を求める。
傾きは300(4)=34\frac{3 - 0}{0 - (-4)} = \frac{3}{4}である。
B(0,3)B(0, 3)を通るので、直線の方程式は
y=34x+3y = \frac{3}{4}x + 3
両辺に4を掛けて
4y=3x+124y = 3x + 12
3x4y+12=03x - 4y + 12 = 0
(2) 円の方程式x2+y24x2y+4=0x^2 + y^2 - 4x - 2y + 4 = 0を平方完成する。
(x24x)+(y22y)+4=0(x^2 - 4x) + (y^2 - 2y) + 4 = 0
(x24x+4)+(y22y+1)+441=0(x^2 - 4x + 4) + (y^2 - 2y + 1) + 4 - 4 - 1 = 0
(x2)2+(y1)2=1(x - 2)^2 + (y - 1)^2 = 1
よって、円の中心の座標は(2,1)(2, 1)、半径は11である。
(3) 直線ABABの方程式は3x4y+12=03x - 4y + 12 = 0である。
P(x,y)P(x, y)と直線ABABの距離dd
d=3x4y+1232+(4)2=3x4y+125d = \frac{|3x - 4y + 12|}{\sqrt{3^2 + (-4)^2}} = \frac{|3x - 4y + 12|}{5}
三角形ABPABPの面積SSは、ABABを底辺とすると、高さはddとなるので
S=12ABd=12(0(4))2+(30)23x4y+125=1216+93x4y+125=1253x4y+125=3x4y+122S = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot d = \frac{1}{2} \cdot \sqrt{(0 - (-4))^2 + (3 - 0)^2} \cdot \frac{|3x - 4y + 12|}{5} = \frac{1}{2} \cdot \sqrt{16 + 9} \cdot \frac{|3x - 4y + 12|}{5} = \frac{1}{2} \cdot 5 \cdot \frac{|3x - 4y + 12|}{5} = \frac{|3x - 4y + 12|}{2}
ここで、P(x,y)P(x, y)は円(x2)2+(y1)2=1(x - 2)^2 + (y - 1)^2 = 1上の点なので、x=2+cosθx = 2 + \cos\thetay=1+sinθy = 1 + \sin\thetaとおける。
3x4y+12=3(2+cosθ)4(1+sinθ)+12=6+3cosθ44sinθ+12=14+3cosθ4sinθ3x - 4y + 12 = 3(2 + \cos\theta) - 4(1 + \sin\theta) + 12 = 6 + 3\cos\theta - 4 - 4\sin\theta + 12 = 14 + 3\cos\theta - 4\sin\theta
3cosθ4sinθ=5cos(θ+α)3\cos\theta - 4\sin\theta = 5\cos(\theta + \alpha)(ただし、cosα=35\cos\alpha = \frac{3}{5}sinα=45\sin\alpha = \frac{4}{5}
よって、3x4y+12=14+5cos(θ+α)3x - 4y + 12 = 14 + 5\cos(\theta + \alpha)
1cos(θ+α)1-1 \leq \cos(\theta + \alpha) \leq 1より、 914+5cos(θ+α)199 \leq 14 + 5\cos(\theta + \alpha) \leq 19
3x4y+12|3x - 4y + 12|の最大値は1919となる。
SSの最大値は192\frac{19}{2}

3. 最終的な答え

(1) 3x4y+12=03x - 4y + 12 = 0
(2) 中心(2,1)(2, 1)、半径11
(3) 192\frac{19}{2}

「幾何学」の関連問題

ベクトル $\vec{a} = (2, 2, 1)$ と $\vec{b} = (4, 4, 2)$ が与えられたとき、これらのベクトルの内積 $\vec{a} \cdot \vec{b}$ と、ベク...

ベクトル内積ベクトルのなす角
2025/7/1

三角形の辺の長さ$a = 4\sqrt{2}$、辺の長さ$c = 8$、角$C = 45^\circ$が与えられたとき、他の角$A$の値を求める問題です。

正弦定理三角形角度
2025/7/1

三角形ABCがあり、AB=2、BC=√6、CA=3である。円Oは点Aを通り、点Bで直線BCに接している。また、円Oは辺ACとA以外の交点Dを持つ。さらに、∠Aの二等分線と辺BCとの交点をEとする。 (...

三角形相似接線角の二等分線メネラウスの定理
2025/7/1

三角形ABCにおいて、$b = 2\sqrt{3}$, $A = 60^\circ$, $B = 45^\circ$が与えられている。残りの辺の長さ$a, c$と角の大きさ$C$を求める。

三角形正弦定理角度辺の長さ
2025/7/1

正五角形ABCDEがある。(1)5個の頂点のうち3点を結んで三角形を作るとき、三角形は何個できるか。(2)対角線は何本あるか。

正五角形組み合わせ対角線図形
2025/7/1

三角形ABCにおいて、辺a=6, c=2√3, 角A=120°が与えられているとき、残りの辺と角の大きさを求める問題です。

三角比余弦定理正弦定理三角形
2025/7/1

三角形ABCにおいて、以下の条件が与えられています。 (1) $b = 2\sqrt{3}, A = 60^\circ, B = 45^\circ$ 残りの辺の長さ $a, c$ と角 $C$ の大き...

三角形正弦定理余弦定理三角比
2025/7/1

2つのベクトル $\vec{a}$ と $\vec{b}$ が与えられたとき、それらの内積 $\vec{a} \cdot \vec{b}$ と、それらがなす角 $\theta$ を求めます。問題には4...

ベクトル内積角度
2025/7/1

正七角形について、以下の個数を求めます。 (1) 3個の頂点を結んでできる三角形の個数 (2) 対角線の本数 (3) 正七角形と2辺を共有する三角形の個数

多角形組み合わせ対角線三角形
2025/7/1

三角形ABCにおいて、点Oが外心であるとき、与えられた角度から角xの大きさを求める問題です。 (1)では、$\angle BAC = 25^\circ$, $\angle ACB = 35^\circ...

三角形外心角度二等辺三角形
2025/7/1