写真に写っている3つの問題のうち、問題7を解きます。 問題7は等差数列の問題で、以下の2つの小問があります。 (1) 第8項が73, 第13項が43であるような等差数列 $\{a_n\}$ の一般項を求めよ。 (2) 初項から第何項までの和が最大であるか。また、その和を求めよ。

代数学数列等差数列一般項和の最大値
2025/7/1

1. 問題の内容

写真に写っている3つの問題のうち、問題7を解きます。
問題7は等差数列の問題で、以下の2つの小問があります。
(1) 第8項が73, 第13項が43であるような等差数列 {an}\{a_n\} の一般項を求めよ。
(2) 初項から第何項までの和が最大であるか。また、その和を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 等差数列の一般項は an=a+(n1)da_n = a + (n-1)d で表されます。ここで、aa は初項、dd は公差です。
問題文より、第8項 a8=a+7d=73a_8 = a + 7d = 73 であり、第13項 a13=a+12d=43a_{13} = a + 12d = 43 です。
これら2つの式から aadd を求めます。
a+12d=43a + 12d = 43
a+7d=73a + 7d = 73
上の式から下の式を引くと、
5d=305d = -30
d=6d = -6
d=6d = -6a+7d=73a + 7d = 73 に代入すると、
a+7(6)=73a + 7(-6) = 73
a42=73a - 42 = 73
a=115a = 115
したがって、一般項は an=115+(n1)(6)=1156n+6=1216na_n = 115 + (n-1)(-6) = 115 - 6n + 6 = 121 - 6n となります。
(2) 初項から第 nn 項までの和を SnS_n とすると、Sn=n2(2a+(n1)d)S_n = \frac{n}{2}(2a + (n-1)d) で表されます。
この問題では、a=115a = 115d=6d = -6 なので、
Sn=n2(2(115)+(n1)(6))=n2(2306n+6)=n2(2366n)=n(1183n)=3n2+118nS_n = \frac{n}{2}(2(115) + (n-1)(-6)) = \frac{n}{2}(230 - 6n + 6) = \frac{n}{2}(236 - 6n) = n(118 - 3n) = -3n^2 + 118n となります。
SnS_n が最大になるのは、ana_n が正である項までの和です。
an=1216n>0a_n = 121 - 6n > 0 より、6n<1216n < 121n<121620.17n < \frac{121}{6} \approx 20.17 となるので、n20n \le 20 となります。
n=20n=20のとき、a20=1216(20)=121120=1>0a_{20} = 121 - 6(20) = 121 - 120 = 1 > 0
n=21n=21のとき、a21=1216(21)=121126=5<0a_{21} = 121 - 6(21) = 121 - 126 = -5 < 0
したがって、初項から第20項までの和が最大となります。
S20=20(1183(20))=20(11860)=20(58)=1160S_{20} = 20(118 - 3(20)) = 20(118 - 60) = 20(58) = 1160

3. 最終的な答え

(1) 一般項:an=1216na_n = 121 - 6n
(2) 初項から第20項までの和が最大で、その和は1160。

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