まず、関数の1次導関数、2次導関数、3次導関数を計算し、規則性を見つける。
f(x)=(1+x)−1 1次導関数:
f′(x)=−1(1+x)−2=(1+x)2−1 2次導関数:
f′′(x)=−1(−2)(1+x)−3=2(1+x)−3=(1+x)32 3次導関数:
f′′′(x)=2(−3)(1+x)−4=−6(1+x)−4=(1+x)4−6 一般に、n次導関数は次の形で表されると予想される。
f(n)(x)=(−1)nn!(1+x)−(n+1)=(1+x)n+1(−1)nn! 数学的帰納法で証明する。
(1) n=1 のとき、f′(x)=(1+x)2−1=(1+x)1+1(−1)11! なので、成り立つ。 (2) n=k のとき、f(k)(x)=(1+x)k+1(−1)kk! が成り立つと仮定する。 f(k+1)(x)=dxdf(k)(x)=dxd((1+x)k+1(−1)kk!)=(−1)kk!dxd(1+x)−(k+1) =(−1)kk![−(k+1)(1+x)−(k+2)]=(−1)k+1(k+1)!(1+x)−(k+2)=(1+x)(k+1)+1(−1)k+1(k+1)! したがって、n=k+1 のときも成り立つ。 よって、n≥1 において、f(n)(x)=(1+x)n+1(−1)nn!