与えられた微分方程式 $x^3 \frac{dy}{dx} = x^2y + 2y^3$ の一般解が $y^2 = -\frac{x^2}{4\log|x| + C}$ で与えられているとき、特殊解となるものを選択肢から全て選ぶ問題です。

解析学微分方程式一般解特殊解
2025/7/1

1. 問題の内容

与えられた微分方程式 x3dydx=x2y+2y3x^3 \frac{dy}{dx} = x^2y + 2y^3 の一般解が y2=x24logx+Cy^2 = -\frac{x^2}{4\log|x| + C} で与えられているとき、特殊解となるものを選択肢から全て選ぶ問題です。

2. 解き方の手順

特殊解は、一般解において、CC を特定の値に固定することによって得られます。
しかし、特殊解の中には、一般解の形では表現できないものがあります。
特に、与えられた一般解の分母がゼロになる場合に、特殊解が現れる可能性があります。
一般解の式 y2=x24logx+Cy^2 = -\frac{x^2}{4\log|x| + C} を変形すると、
4y2logx+Cy2=x24y^2 \log|x| + Cy^2 = -x^2
となります。
与えられた選択肢の式を変形して、CC を調整した時に、一般解の形になるかどうかを検討します。
特殊解は,4logx+C=04 \log|x| + C = 0 となる場合に発生する可能性があります。
選択肢を一つずつ検討します。

1. $y^2 = -\frac{x^2}{\log|x|}$ これは $C = 0$のとき、$y^2 = - \frac{x^2}{4\log|x|}$ となるため、一般解の形にならない。

2. $y^2 = -\frac{x^2}{4\log|x|}$ これは $C=0$ のときなので、一般解に含まれます。

3. $y^2 = \frac{x^2}{4\log|x| + 1}$ これは一般解の形ではありません。

4. $y^2 = -\frac{x^2}{4\log|x| + 1}$ これは $C = 1$ のときなので、一般解に含まれます。

5. $y^2 = \frac{x^2}{4\log|x| - 1}$ これは一般解の形ではありません。

6. $y^2 = \frac{x^2}{-4\log|x|}$ これは $y^2 = -\frac{x^2}{4\log|x|}$と符号が異なるので一般解の形ではありません。

4logx+C=04 \log|x| + C = 0 のとき、C=4logxC = -4 \log|x|となります。
y2=0y^2 = 0, つまり y=0y = 0 が特殊解になりうるかを検討します。
元の微分方程式に代入すると、x30=x20+20x^3 \cdot 0 = x^2 \cdot 0 + 2 \cdot 0 なので、y=0y=0 は解です。
y2=0y^2 = 0 という解は、x24logx+C=0 -\frac{x^2}{4\log|x| + C} = 0 とはならないため、一般解の形で表現できません。
選択肢の中で一般解に含まれないのは、y2=0y^2=0 となるものを探せばよいことになります。しかし今回はそれに該当するものはありません。
しかし選択肢の吟味の結果、明らかに一般解の特別なケースでないものは除外できるため、選択肢2と4が答えだと考えられます。

3. 最終的な答え

y2=x24logxy^2 = -\frac{x^2}{4\log|x|}
y2=x24logx+1y^2 = -\frac{x^2}{4\log|x| + 1}

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