関数 $y = ax^2 + bx + c$ のグラフが与えられている。 (1) $a$, $b$, $c$, $b^2 - 4ac$, $a + b + c$ の符号を判定せよ。 (2) $a$ と $b$ の値を固定し、$c$ の値のみを変化させたとき、以下のうち変化しないものをすべて選べ。また、変化しない理由を説明せよ。 1. グラフと $x$ 軸との共有点の個数 2. グラフの頂点の $x$ 座標の符号 3. グラフの頂点の $y$ 座標の符号

代数学二次関数グラフ符号判定頂点
2025/7/1

1. 問題の内容

関数 y=ax2+bx+cy = ax^2 + bx + c のグラフが与えられている。
(1) aa, bb, cc, b24acb^2 - 4ac, a+b+ca + b + c の符号を判定せよ。
(2) aabb の値を固定し、cc の値のみを変化させたとき、以下のうち変化しないものをすべて選べ。また、変化しない理由を説明せよ。

1. グラフと $x$ 軸との共有点の個数

2. グラフの頂点の $x$ 座標の符号

3. グラフの頂点の $y$ 座標の符号

2. 解き方の手順

(1)
- aa の符号: グラフは上に凸なので、a<0a < 0 (負)。
- bb の符号: グラフの軸は x=b2ax = -\frac{b}{2a} である。グラフより、軸は x>0x > 0 の範囲にある。a<0a < 0 なので、b2a>0-\frac{b}{2a} > 0 より、b>0b > 0 (正)。
- cc の符号: グラフは yy 軸との交点の yy 座標を表す。グラフより、yy 軸との交点の yy 座標は正なので、c>0c > 0 (正)。
- b24acb^2 - 4ac の符号: グラフは xx 軸と2つの交点を持つので、b24ac>0b^2 - 4ac > 0 (正)。
- a+b+ca + b + c の符号: x=1x = 1 のとき、y=a(1)2+b(1)+c=a+b+cy = a(1)^2 + b(1) + c = a + b + c である。グラフより、x=1x = 1 のとき、y>0y > 0 なので、a+b+c>0a + b + c > 0 (正)。
(2)
- グラフと xx 軸との共有点の個数: cc の値を変化させると、グラフが上下に平行移動する。したがって、xx 軸との共有点の個数は変化する。
- グラフの頂点の xx 座標の符号: 頂点の xx 座標は b2a-\frac{b}{2a} であり、aabb の値が固定されているため、cc の値を変化させても頂点の xx 座標は変化しない。よって、頂点の xx 座標の符号も変化しない。
- グラフの頂点の yy 座標の符号: 頂点の yy 座標は y=cb24ay = c - \frac{b^2}{4a} であり、cc の値を変えると、頂点の yy 座標も変わるので、頂点の yy 座標の符号は変化する可能性がある。

3. 最終的な答え

(1)
- aa: 負
- bb: 正
- cc: 正
- b24acb^2 - 4ac: 正
- a+b+ca + b + c: 正
(2)
- 変わらないもの: ② グラフの頂点の xx 座標の符号
- 理由: 頂点の xx 座標は b2a-\frac{b}{2a} であり、aabb の値が固定されているため、cc の値を変化させても頂点の xx 座標は変化しない。

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