問題は偏差に関する表を完成させること、および国語と数学の得点の共分散と相関係数を求めることです。 まず、生徒ごとの国語と数学の偏差の積を計算し、表の①~⑤を埋めます。次に、国語と数学の共分散、相関係数を求めます。

確率論・統計学共分散相関係数偏差標準偏差分散
2025/7/2

1. 問題の内容

問題は偏差に関する表を完成させること、および国語と数学の得点の共分散と相関係数を求めることです。
まず、生徒ごとの国語と数学の偏差の積を計算し、表の①~⑤を埋めます。次に、国語と数学の共分散、相関係数を求めます。

2. 解き方の手順

(11) 偏差の積の計算:
表のそれぞれの生徒について、国語の偏差と数学の偏差を掛け合わせます。
* ① Alice: 0×(20)=00 \times (-20) = 0
* ② Bob: 10×40=40010 \times 40 = 400
* ③ Chad: (10)×(20)=200(-10) \times (-20) = 200
* ④ David: 0×20=00 \times 20 = 0
* ⑤ Emma: 0×(20)=00 \times (-20) = 0
(12) 国語と数学の共分散の計算:
共分散は、国語と数学の偏差の積の平均です。上記の偏差の積を合計し、生徒数(5人)で割ります。
共分散 = (0+400+200+0+0)/5(0 + 400 + 200 + 0 + 0) / 5
(13) 国語と数学の相関係数の計算:
相関係数は、共分散を国語と数学の標準偏差の積で割ったものです。
まず、それぞれの標準偏差を計算する必要があります。
国語の標準偏差をSxS_x、数学の標準偏差をSyS_y、共分散をCov(x,y)Cov(x,y)とすると、相関係数rrは次のように表されます。
r=Cov(x,y)SxSyr = \frac{Cov(x,y)}{S_x \cdot S_y}
国語の偏差の分散をVxV_x、数学の偏差の分散をVyV_yとすると、Vx=i=15(xixˉ)25V_x = \frac{\sum_{i=1}^5 (x_i-\bar{x})^2}{5}Vy=i=15(yiyˉ)25V_y = \frac{\sum_{i=1}^5 (y_i-\bar{y})^2}{5}
標準偏差は分散の平方根で求めることができます。Sx=VxS_x=\sqrt{V_x}Sy=VyS_y=\sqrt{V_y}
国語の平均偏差:xˉ=0+1010+0+05=0\bar{x} = \frac{0+10-10+0+0}{5} = 0
数学の平均偏差:yˉ=20+4020+20205=0\bar{y} = \frac{-20+40-20+20-20}{5} = 0
国語の偏差の分散:Vx=(00)2+(100)2+(100)2+(00)2+(00)25=0+100+100+0+05=40V_x = \frac{(0-0)^2 + (10-0)^2 + (-10-0)^2 + (0-0)^2 + (0-0)^2}{5} = \frac{0+100+100+0+0}{5} = 40
数学の偏差の分散:Vy=(200)2+(400)2+(200)2+(200)2+(200)25=400+1600+400+400+4005=32005=640V_y = \frac{(-20-0)^2 + (40-0)^2 + (-20-0)^2 + (20-0)^2 + (-20-0)^2}{5} = \frac{400+1600+400+400+400}{5} = \frac{3200}{5} = 640
国語の標準偏差:Sx=40=210S_x = \sqrt{40} = 2\sqrt{10}
数学の標準偏差:Sy=640=810S_y = \sqrt{640} = 8\sqrt{10}
共分散:Cov(x,y)=400+2005=6005=120Cov(x,y) = \frac{400+200}{5} = \frac{600}{5} = 120
相関係数:r=120210810=1201610=120160=34=0.75r = \frac{120}{2\sqrt{10} \cdot 8\sqrt{10}} = \frac{120}{16 \cdot 10} = \frac{120}{160} = \frac{3}{4} = 0.75

3. 最終的な答え

①: 0
②: 400
③: 200
④: 0
⑤: 0
共分散: 120
相関係数: 0.75

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