## 問題の解答

代数学命題真偽判定必要条件十分条件
2025/7/2
## 問題の解答
### [3] 真偽判定
(1) x=4x2=16x=4 \Rightarrow x^2 = 16
(2) x2=16x=4x^2 = 16 \Rightarrow x = 4
(3) 0=30=3
(4) x=32x=6x=3 \Rightarrow 2x=6
(5) nnが偶数 n2\Rightarrow n^2も偶数
(6) nnが整数 n2=n\Rightarrow \sqrt{n^2} = n
(7) xxが有理数 2x\Rightarrow 2xも有理数
(8) (x1)(x+2)=0x=1(x-1)(x+2)=0 \Rightarrow x=1
### 解き方の手順
各命題の真偽を判定します。
* (1) x=4x=4 ならば x2=16x^2=16 は正しいので真(T)。
* (2) x2=16x^2=16 ならば x=4x=4 とは限らない(x=4x=-4の場合もある)ので偽(F)。
* (3) 0=30=3 は明らかに偽(F)。
* (4) x=3x=3 ならば 2x=62x=6 は正しいので真(T)。
* (5) nnが偶数ならば n=2kn=2kkkは整数)と表せるので、n2=(2k)2=4k2=2(2k2)n^2 = (2k)^2 = 4k^2 = 2(2k^2) となり、n2n^2も偶数なので真(T)。
* (6) nnが整数ならばn2=n\sqrt{n^2} = |n|となり、nnが負の数の時n2n\sqrt{n^2} \neq nとなるので偽(F)。
* (7) xxが有理数ならばx=pqx=\frac{p}{q}p,qp, qは整数、q0q \neq 0)と表せるので、2x=2pq=2pq2x = 2\frac{p}{q} = \frac{2p}{q} となり、2x2xも有理数なので真(T)。
* (8) (x1)(x+2)=0(x-1)(x+2)=0 より、x=1x=1またはx=2x=-2。したがって、x=1x=1とは限らないので偽(F)。
### 最終的な答え
(1) T
(2) F
(3) F
(4) T
(5) T
(6) F
(7) T
(8) F
### [4] 反例
(1) x2=9x=3x^2 = 9 \Rightarrow x = 3
(2) x26x+8=0x=4x^2 - 6x + 8 = 0 \Rightarrow x = 4
(3) nnが3の倍数 n\Rightarrow nが9の倍数
(4) 3<x<62<x<43 < x < 6 \Rightarrow 2 < x < 4
### 解き方の手順
各命題が偽であることを示す反例を挙げます。
* (1) x2=9x^2=9 のとき、x=3x=-3 も解となる。反例:x=3x=-3
* (2) x26x+8=0x^2 - 6x + 8 = 0 を解くと、(x2)(x4)=0(x-2)(x-4)=0 より、x=2,4x=2, 4x=2x=2 は、x=4x=4 ではない解となる。反例:x=2x=2
* (3) nnが3の倍数でも9の倍数とは限らない。反例:n=6n=6
* (4) 3<x<63 < x < 6 でも、2<x<42 < x < 4 とは限らない。反例:x=5x=5
### 最終的な答え
(1) x=3x = -3
(2) x=2x = 2
(3) n=6n = 6
(4) x=5x = 5
### [5] 必要条件・十分条件の選択
(1) x = 6は、x² = 36であるための…
(2) x = 6は、2x = 12 であるための…
(3) x² = 4は、x=2であるための…
(4) x <4は、x=2であるための…
(5) 3x = 9は、x=3であるための…
(6) -1<x<2は、0<x<3であるための…
(7)-2<x<1は、-3<x<2であるための…
(8) 自然数nについて 「nが6の倍数」は、「nが3の倍数」であるための…
(9)a+b=0は、a=b=0であるための…
(10) x=2は、(x-2)(x+1)=0であるための…
(11) a = 0は、ab=0であるための…
(12) ac = bcは、a=bであるための…
(13)x=2は、x²-5x+6=0であるための…
(14) xy = 1は、「x=1かつy=1」であるための…
(15)-1<x<1は、2x-2<0であるための…
(16) x² + y² = 0は、x=0かつy=0であるための…
(17) 「x=0かつy=0」は、xy = 0 であるための…
(18) ab = 0は、(a+b)² = a² + b²であるための…
### 解き方の手順
各文について、必要条件、十分条件、必要十分条件、いずれでもないかを判断します。
* (1) x=6x=6 ならば x2=36x^2 = 36 は成り立つ。x2=36x^2 = 36 ならば x=6x = 6 とは限らない (x=6x = -6 の場合もある)。よって、十分条件だが必要条件ではない。(ア)
* (2) x=6x=6 ならば 2x=122x = 12 は成り立つ。2x=122x = 12 ならば x=6x = 6 は成り立つ。よって、必要十分条件である。(ウ)
* (3) x2=4x^2 = 4 ならば x=2x = 2 とは限らない (x=2x = -2 の場合もある)。x=2x = 2 ならば x2=4x^2 = 4 は成り立つ。よって、必要条件だが十分条件ではない。(イ)
* (4) x<4x < 4 ならば x=2x = 2 とは限らない。x=2x = 2 ならば x<4x < 4 は成り立つ。よって、必要条件だが十分条件ではない。(イ)
* (5) 3x=93x = 9 ならば x=3x = 3 は成り立つ。x=3x = 3 ならば 3x=93x = 9 は成り立つ。よって、必要十分条件である。(ウ)
* (6) 1<x<2-1 < x < 2 ならば 0<x<30 < x < 3 は成り立つ。0<x<30 < x < 3 ならば 1<x<2-1 < x < 2 とは限らない (x=2.5x = 2.5 の場合もある)。よって、十分条件だが必要条件ではない。(ア)
* (7) 2<x<1-2 < x < 1 ならば 3<x<2-3 < x < 2 は成り立つ。3<x<2-3 < x < 2 ならば 2<x<1-2 < x < 1 とは限らない (x=2.5x = -2.5 の場合もある)。よって、十分条件だが必要条件ではない。(ア)
* (8) nnが6の倍数 ならば nnが3の倍数 は成り立つ。nnが3の倍数 ならば nnが6の倍数とは限らない。よって、十分条件だが必要条件ではない。(ア)
* (9) a+b=0a+b = 0 ならば a=b=0a = b = 0 とは限らない (a=1,b=1a = 1, b = -1 の場合もある)。a=b=0a = b = 0 ならば a+b=0a + b = 0 は成り立つ。よって、必要条件だが十分条件ではない。(イ)
* (10) x=2x=2 ならば (x2)(x+1)=0(x-2)(x+1)=0 は成り立つ。(x2)(x+1)=0(x-2)(x+1)=0 ならば x=2x=2 または x=1x=-1である。したがって、x=2x=2は必要条件である。よって、十分条件だが、必要条件ではない。(ア)
* (11) a=0a = 0 ならば ab=0ab=0 は成り立つ。ab=0ab = 0 ならば a=0a=0 または b=0b=0 である。したがって、a=0a=0は十分条件である。よって、十分条件だが、必要条件ではない。(ア)
* (12) ac=bcac = bc ならば a=ba=b とは限らない(c=0のとき)。a=ba=b ならば ac=bcac=bcは成り立つ。したがって、a=ba=bは必要条件である。よって、必要条件だが、十分条件ではない。(イ)
* (13) x=2x=2ならば、x25x+6=0x^2 - 5x + 6 = 0は成り立つ。x25x+6=0x^2 - 5x + 6 = 0を解くと、(x2)(x3)=0(x-2)(x-3) = 0だから、x=2,3x=2, 3。したがって、x=2x=2は十分条件である。よって、十分条件だが、必要条件ではない。(ア)
* (14) xy=1xy = 1ならば、x=1x=1かつy=1y=1とは限らない。x=1x=1かつy=1y=1ならばxy=1xy = 1は成り立つ。よって、必要条件だが、十分条件ではない。(イ)
* (15) 1<x<1-1 < x < 1ならば、2x2<02x-2 < 0は成り立つ。2x2<02x-2 < 0ならば、x<1x < 1。この範囲は、1<x<1-1 < x < 1よりも広いので、1<x<1-1 < x < 1とは限らない。したがって、十分条件だが、必要条件ではない。(ア)
* (16) x2+y2=0x^2+y^2=0ならば、x=0x=0かつy=0y=0は成り立つ。x=0x=0かつy=0y=0ならば、x2+y2=0x^2+y^2=0は成り立つ。よって、必要十分条件である。(ウ)
* (17) 「x=0かつy=0」ならば、xy=0xy = 0は成り立つ。xy=0xy = 0ならば、x=0x=0またはy=0y=0。したがって、「x=0かつy=0」は十分条件である。よって、十分条件だが、必要条件ではない。(ア)
* (18) ab=0ab=0ならば、(a+b)2=a2+b2(a+b)^2 = a^2 + b^2は成り立つ。ab=0ab=0ならば、a=0a=0またはb=0b=0(a+b)2=a2+2ab+b2(a+b)^2=a^2+2ab+b^2だから、2ab=02ab=0より、(a+b)2=a2+b2(a+b)^2 = a^2 + b^2は成り立つ。また、(a+b)2=a2+b2(a+b)^2=a^2+b^2ならば、ab=0ab=0が成り立つ。よって、必要十分条件である。(ウ)
### 最終的な答え
(1) ア
(2) ウ
(3) イ
(4) イ
(5) ウ
(6) ア
(7) ア
(8) ア
(9) イ
(10) ア
(11) ア
(12) イ
(13) ア
(14) イ
(15) ア
(16) ウ
(17) ア
(18) ウ

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