与えられた数列 $\frac{1}{2}, \frac{1}{3}, \frac{2}{3}, \frac{1}{4}, \frac{2}{4}, \frac{3}{4}, \frac{1}{5}, \frac{2}{5}, \frac{3}{5}, \frac{4}{5}, \frac{1}{6}, \frac{2}{6}, \dots$ について、以下の3つの問いに答える。 (1) $\frac{7}{12}$ は第何項か。 (2) 第200項を求めよ。 (3) 初項から第200項までの和を求めよ。

数論数列分数規則性
2025/7/2

1. 問題の内容

与えられた数列 12,13,23,14,24,34,15,25,35,45,16,26,\frac{1}{2}, \frac{1}{3}, \frac{2}{3}, \frac{1}{4}, \frac{2}{4}, \frac{3}{4}, \frac{1}{5}, \frac{2}{5}, \frac{3}{5}, \frac{4}{5}, \frac{1}{6}, \frac{2}{6}, \dots について、以下の3つの問いに答える。
(1) 712\frac{7}{12} は第何項か。
(2) 第200項を求めよ。
(3) 初項から第200項までの和を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 712\frac{7}{12} が第何項かを求める。
数列の規則性から、分母が nn である項の数は n1n-1 個である。
分母が2から11までの項の数の合計は、
1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=10(10+1)2=551+2+3+4+5+6+7+8+9+10 = \frac{10(10+1)}{2} = 55 である。
分母が12の項は、112,212,312,412,512,612,712,\frac{1}{12}, \frac{2}{12}, \frac{3}{12}, \frac{4}{12}, \frac{5}{12}, \frac{6}{12}, \frac{7}{12}, \dots となる。
712\frac{7}{12} は分母が12の項の中で7番目であるから、712\frac{7}{12} は第 55+7=6255 + 7 = 62 項である。
(2) 第200項を求める。
分母が nn である項の数の合計が200を超えるような最小の nn を求める。
n(n1)2<200\frac{n(n-1)}{2} < 200 を満たす最大の整数 nn を求めると、
n(n1)<400n(n-1) < 400 より、 n=20n = 20 のとき 20×19=380<40020 \times 19 = 380 < 400 であり、n=21n = 21 のとき 21×20=420>40021 \times 20 = 420 > 400 である。
したがって、分母が20までの項の数は 20(201)2=20×192=190\frac{20(20-1)}{2} = \frac{20 \times 19}{2} = 190 個である。
第200項は、分母が21の項のうちの第 200190=10200 - 190 = 10 番目である。
したがって、第200項は 1021\frac{10}{21} である。
(3) 初項から第200項までの和を求める。
分母が kk である項の和は、1+2+3++(k1)k=(k1)k2k=k12\frac{1+2+3+\dots+(k-1)}{k} = \frac{\frac{(k-1)k}{2}}{k} = \frac{k-1}{2} である。
分母が2から20までの項の和は、k=220k12=12k=220(k1)=12k=119k=1219(19+1)2=19204=195=95\sum_{k=2}^{20} \frac{k-1}{2} = \frac{1}{2} \sum_{k=2}^{20} (k-1) = \frac{1}{2} \sum_{k=1}^{19} k = \frac{1}{2} \cdot \frac{19(19+1)}{2} = \frac{19 \cdot 20}{4} = 19 \cdot 5 = 95 である。
第200項は 1021\frac{10}{21} であり、200項までの数列は、分母が21の数列の10項目までが含まれている。
分母が21の項の和は、1+2+3++1021=10(10+1)221=5521\frac{1+2+3+\dots+10}{21} = \frac{\frac{10(10+1)}{2}}{21} = \frac{55}{21} である。
したがって、初項から第200項までの和は 95+5521=9521+5521=1995+5521=20502195 + \frac{55}{21} = \frac{95 \cdot 21 + 55}{21} = \frac{1995 + 55}{21} = \frac{2050}{21} である。

3. 最終的な答え

(1) 62項
(2) 1021\frac{10}{21}
(3) 205021\frac{2050}{21}

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