整数 $n$ について、「$n^2$ が奇数ならば、$n$ は奇数である」ことを証明する問題です。対偶を利用した証明の穴埋め問題となっています。

数論整数証明対偶偶数奇数命題
2025/7/15

1. 問題の内容

整数 nn について、「n2n^2 が奇数ならば、nn は奇数である」ことを証明する問題です。対偶を利用した証明の穴埋め問題となっています。

2. 解き方の手順

まず、与えられた命題の対偶を考えます。「n2n^2 が奇数ならば、nn は奇数である」の対偶は、「nn がアならば、n2n^2 はイである」となります。ア、イの選択肢は「偶数」と「奇数」なので、nn が偶数ならば、n2n^2 は偶数である、となります。よって、アは偶数、イは偶数です。
次に、nn が偶数のとき、nn は整数 kk を用いて、n=n=ウと表されます。ウの選択肢は 2k2k2k+12k+1 ですが、偶数は 2k2k と表されるので、ウは 2k2k です。
このとき、n2=n^2=エとなります。n=2kn=2k なので、n2=(2k)2=4k2=22k2n^2 = (2k)^2 = 4k^2 = 2 \cdot 2k^2 です。エの選択肢は、22k22 \cdot 2k^22(2k2+2k)+12(2k^2+2k)+1 なので、エは22k22 \cdot 2k^2となります。
2k22k^2 は整数であるから、n2n^2 はオである。n2=22k2n^2 = 2 \cdot 2k^2 と表されるので、n2n^2 は偶数です。よって、オは偶数です。
対偶が真であるから、もとの命題も真である。

3. 最終的な答え

ア:偶数
イ:偶数
ウ:2k2k
エ:22k22 \cdot 2k^2
オ:偶数

「数論」の関連問題

自然数 $N$ を5進法で表すと3桁の数 $abc_{(5)}$ となり、7進法で表すと3桁の数 $cab_{(7)}$ となる。このとき、自然数 $N$ と、整数 $a, b, c$ を求める問題で...

進法整数方程式数の表現
2025/7/18

(1) 整数 $m$ に対して、$m^2$ を4で割った余りは0または1であることを示す。 (2) 自然数 $n, k$ が $25 \times 3^n = k^2 + 176$ を満たすとき、$n...

整数の性質合同式二次不定方程式
2025/7/18

問題は、整数 $x$ について、「$x$ が 6 の倍数ならば、$x$ は 3 の倍数である」という命題の真偽を判定するものです。

倍数整数の性質命題真偽判定
2025/7/18

$5^{100}$ を $7$ で割ったときの余りを求めます。

合同式剰余累乗
2025/7/18

20の倍数で、正の約数の個数が15個である自然数nをすべて求めよ。

約数倍数素因数分解整数の性質
2025/7/18

問題は以下の2つです。 (1) $5^{105}$ は何桁の整数であるか。また、その最高位の数字は何か。 (2) $(\frac{1}{5})^{105}$ は小数第何位に初めて0でない数が現れるか。...

対数桁数最高位の数字常用対数
2025/7/17

整数 $a, b$ があり、$a$ を7で割ると1余り、$b$ を7で割ると2余るとき、以下の数を7で割った余りを求めよ。 (1) $a+b$ (2) $ab$ (3) $a^2-b^2$

合同式剰余整数の性質
2025/7/17

問題1は、4つの1次不定方程式の全ての整数解を求める問題です。 問題2は、3で割ると2余り、5で割ると4余る2桁の正の整数のうち、最大のものを求める問題です。

一次不定方程式合同式整数解最大公約数
2025/7/17

(5) 5で割ると3余り、8で割ると1余る自然数の中で最も小さいものを求める。 (6) 14で割ると3余り、21で割ると12余るような整数が存在しないことを示す。

合同式剰余不定方程式
2025/7/17

(5) 5で割ると3余り、8で割ると1余る自然数のうち、最も小さいものを求める。 (6) 14で割ると3余り、21で割ると12余るような整数が存在しないことを示す。

合同式中国剰余定理剰余最大公約数
2025/7/17