台形ABCDを辺DCを軸として1回転させてできる立体の体積を求めます。ただし、AB = 6 cm, CD = 3 cm, DA = 4 cm, ∠B = ∠C= 90°です。円周率はπとします。

幾何学体積回転体台形円柱円錐三平方の定理
2025/7/2

1. 問題の内容

台形ABCDを辺DCを軸として1回転させてできる立体の体積を求めます。ただし、AB = 6 cm, CD = 3 cm, DA = 4 cm, ∠B = ∠C= 90°です。円周率はπとします。

2. 解き方の手順

台形ABCDを辺DCを軸として1回転させると、円柱から円錐をくり抜いたような立体ができます。
まず、BCの長さを求めます。ABからCDを引くと、6-3=3cmです。
次に、三平方の定理を用いてBCの長さを求めます。DAを斜辺とすると、
BC=DA2(ABCD)2=42(63)2=169=7BC = \sqrt{DA^2 - (AB-CD)^2} = \sqrt{4^2 - (6-3)^2} = \sqrt{16 - 9} = \sqrt{7} cmです。
したがって、BC=7\sqrt{7} cmです。
次に、できる立体の体積を求めます。
回転してできる円柱の半径はAB=6cm、高さはCD=3cmなので、体積は
V円柱=π×(6)2×3=108πV_{円柱} = \pi \times (6)^2 \times 3 = 108\pi cm3^3です。
回転してできる円錐の半径はAB-CD=3cm、高さはBC=7\sqrt{7}cmなので、体積は
V円錐=13π×(3)2×7=37πV_{円錐} = \frac{1}{3} \pi \times (3)^2 \times \sqrt{7} = 3\sqrt{7}\pi cm3^3です。
しかし、BCは回転軸と垂直ではありません。
この台形を回転させて出来る立体は、半径6cm高さ3cmの円柱から、半径3cm高さ7\sqrt{7}cmの円錐をくり抜いたものとは異なります。
台形ABCDにおいて、AからDCに垂線を下ろし、その交点をEとすると、DE=6-3=3cmとなります。直角三角形ADEにおいて、AD=4cm, DE=3cmなので、AE=4232\sqrt{4^2-3^2}=7\sqrt{7}cmです。
回転させてできる図形は、半径6cm,高さ3cmの円柱から、半径6cm高さ7\sqrt{7}cmの円柱から円錐をくり抜いたものではなく、円柱から円錐を取り除いたものです。
したがって、円柱の体積はπ623=108π\pi * 6^2 * 3 = 108\pi
円錐の体積は13π627=127π\frac{1}{3}\pi * 6^2 * \sqrt{7} = 12\sqrt{7}\pi
体積は108π127π108\pi - 12\sqrt{7}\pi
しかし、CDを軸に回転させるので、AからCDへの垂線の長さが円柱の半径となり、ABが半径になるので、半径6cm、高さ3cmの円柱の体積から、半径3cm、高さ7\sqrt{7}cmの円錐の体積を引くことになります。
円柱の体積は V円柱=π×62×3=108πV_{円柱} = \pi \times 6^2 \times 3 = 108\pi cm3^3です。
円錐の体積は V円錐=13π×32×7=37πV_{円錐} = \frac{1}{3} \pi \times 3^2 \times \sqrt{7} = 3\sqrt{7}\pi cm3^3です。
したがって、求める立体の体積は、108π37π=(10837)π108\pi - 3\sqrt{7}\pi = (108-3\sqrt{7})\pi cm3^3です。

3. 最終的な答え

(10837)(108-3\sqrt{7})
108 - 3√7

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