1. 問題の内容
を奇数次数の実数を係数とする多項式とするとき、方程式 は少なくとも1つの実数解をもつことを示す。
2. 解き方の手順
を 次の多項式とする。ここで、 は奇数である。
を次のように表す。
ここで、 は実数であり、 である。
が非常に大きいとき、 の符号は の符号によって決まる。
* のとき、 である。
* もし ならば、 である。
* もし ならば、 である。
* のとき、 である。(なぜなら、 が奇数だから)
* もし ならば、 である。
* もし ならば、 である。
したがって、もし ならば、 のとき であり、 のとき である。
もし ならば、 のとき であり、 のとき である。
いずれの場合も、 が から まで変化するとき、 は から または から へと連続的に変化する。
したがって、中間値の定理により、 となる実数 が少なくとも1つ存在する。
3. 最終的な答え
方程式 は少なくとも1つの実数解をもつ。