関数 $f(x) = e^{-\sin x}$ (ただし $x > 0$ )について、以下の問題を解く。 (1) $f(x)$ の最大値と最小値、およびそれらを与える $x$ の値を求める。 (2) 方程式 $f(x) = a$ が異なる正の実数解をちょうど2個持つような $a$ の値の範囲を求める。ただし、$a>0$ とする。
2025/7/2
1. 問題の内容
関数 (ただし )について、以下の問題を解く。
(1) の最大値と最小値、およびそれらを与える の値を求める。
(2) 方程式 が異なる正の実数解をちょうど2個持つような の値の範囲を求める。ただし、 とする。
2. 解き方の手順
(1) の最大値と最小値の計算
まず、 の範囲を考える。 なので、 である。
したがって、 となる。
のとき、 となり、 は最大値 をとる。 となるのは、 ( は非負整数) のときである。
のとき、 となり、 は最小値 をとる。 となるのは、 ( は非負整数) のときである。
(2) 方程式 の解の個数
を と書き換える。両辺の自然対数をとると、 より、 となる。
の範囲で、 は から の間の値を取る。従って、 でなければならない。
これにより、 が得られ、 である。
が異なる正の実数解を2個持つためには、 が の極大値または極小値を取る必要がある。
のとき、 であり、。 なので、 は無数に存在する。よって、 のとき、解は無数に存在する。
のとき、 であり、。 なので、 は無数に存在する。よって、のとき、解は無数に存在する。
を満たす の解が2つとなるには、が必要。つまり、。
もし であれば、 となり、 ( は正整数) となる。よって解は無数にある。
問題文には とあるので、 の場合は考えない。
3. 最終的な答え
(1) 最大値: (、 は非負整数)。最小値: (、 は非負整数)。
(2)