$k$ を正の定数、$y_0$ を定数とする。微分方程式 $\frac{dy}{dt} = -k(y-y_0)$ を解く。

解析学微分方程式変数分離形指数関数
2025/7/2
## 解答

1. 問題の内容

kk を正の定数、y0y_0 を定数とする。微分方程式 dydt=k(yy0)\frac{dy}{dt} = -k(y-y_0) を解く。

2. 解き方の手順

これは変数分離形の微分方程式なので、次のように解く。
まず、yy0y \neq y_0 のとき、両辺を yy0y-y_0 で割る。
1yy0dydt=k\frac{1}{y-y_0}\frac{dy}{dt} = -k
両辺を tt で積分する。
1yy0dydtdt=kdt\int \frac{1}{y-y_0} \frac{dy}{dt} dt = \int -k dt
左辺は置換積分により、dydtdt=dy\frac{dy}{dt} dt = dy なので、
1yy0dy=kt+C1\int \frac{1}{y-y_0} dy = -kt + C_1
ここで、C1C_1 は積分定数。左辺を計算すると、
lnyy0=kt+C1\ln |y-y_0| = -kt + C_1
両辺の指数を取ると、
yy0=ekt+C1=eC1ekt|y-y_0| = e^{-kt + C_1} = e^{C_1} e^{-kt}
yy0=±eC1ekty-y_0 = \pm e^{C_1} e^{-kt}
C=±eC1C = \pm e^{C_1} とおくと、CC は任意定数となるので、
y=y0+Cekty = y_0 + Ce^{-kt}
y=y0y = y_0 のときも、y=0=k(y0y0)y' = 0 = -k(y_0 - y_0) を満たすので、この解に含まれる。

3. 最終的な答え

y=y0+Cekty = y_0 + Ce^{-kt}
ここで、CC は任意定数。

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